野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

すっぽこぺー2

應典院でのコンサート二日目。仏教音楽のワークショップを見学して、頭の中が「なーむあーみだーぶ」で満たされて後。

エレベーターでしか入場できないため、開演30分前から順次こどもたち到着。ずっと待たされるのも辛いので、楽器を触っても良いか、と尋ねられたので、今日はオーケーに。最後には、多くの子どもたちが楽器を鳴らして騒然となっていました。

そこから3時に仕切り直して、コンサート。と言っても、既に聴くモードではなく、やるモードですが、以下のような流れになりました。

1 ホースに始まるピアノソロ、ボディパーカッションつき
2 鍵盤ハーモニカ・イントロダクション
3 子どもとのセッション1 ホースと鍵ハモ
4 子どもとのセッション2 木琴デュオと、木琴+ピアノの前衛演奏
5 子どもとのセッション3 大人数セッション「おきろー」
6 子ども+会場とのセッション 
7 ギロ独奏

昨日よりも子どもの数が多かったので、すごいサウンドでしたし、こちらもエネルギーがたくさん必要で、気がつくと舞台を踏みしめていました。日頃、四股を踏んでいますが、本気で足を踏み続けると、筋肉痛になります。4階ですが、ザワザワする地面を踏みしめ、大地を沈めて、大震災がないように、と願いながら、子どもたちの大音響に合わせて、踏みならしました。

大音量の全員セッションで終わるのは、違う気がして、しかし、ピアノソロで終わるのも、今日は違う気がして、最後は、壊れたギロのソロをしました。自分の得意でも何でもない楽器で、子どもたちの前に立って、何が出てくるか、やってみようと思いました。これで何ができるのだろう?気がつくと、ギロを演奏しながら、会場の子どもたちの中に入って、床に共鳴させながらギロを演奏したり、壁に共鳴させながらギロを演奏したり、ゴミ箱に共鳴させながら演奏したり、ホールのあらゆる物とギロを共鳴させて、最後は住職に共鳴させて演奏して、音楽会が終わりました。良い時間と良い企画でした。

もし、またキッズミートアートに参加することがあるのならば、次回は、パドマ幼稚園の先生たちと密なコラボレーションをしたいと思いました。また、共催の保育科のある大学ともコラボレートしたいな、と思いました。仏教音楽ともコラボレートできる気がしました。

おつかれさまーー、と大阪市大へ向かい、インドネシアから来ているガムラン隊の演奏会に滑り込み鑑賞し、ちょっとだけレセプションにお邪魔して後、京都へ戻る。ガムランの皆様も、本当におつかれさまでした。