作曲家のメメットの目論みによるTokyo Sobo Jogloに参加すべく、昨夜からクラテンのジョティノムという村に宿泊中。朝7時に朝食の後、8時から村長の案内による村の散歩。途中で、イスラムの寺院にも行き、アーポムを投げる祭りの会場にも行き、レクリエーションをしている子どもたちと交流し、瞑想のための洞窟があり、竹林があり、川があり、火山の石がある。バリから川村亘平斎が到着。9時から、子どものガムランとの交流。伝統音楽を聴かせてもらい、そこに加わっての交流のセッションもする。千住だじゃれ音楽研究会(通称だじゃ研)メンバーがガムランでの即興を楽しむ。
昼食後、暇そうにしていると、メメットが寄って来て、笛で即興を始め、フランチェスカとセッションになる。大喜びのメメット。またセッションを始める。今度は、5、6人が加わる。また大喜びのメメット。川村亘平斎とメメットとのセッションも実現。素晴らしい。メメットは、こうして音で遊びたくって、この企画をしたのだ、と瞬時に理解することができた。
その後、突如リハーサルが始まり、朝とは別のガムランチームにクロンチョンの楽器が加わり、それにだじゃ研も加わっての演奏。譜面もない。メメットの指揮に合わせて即興で応じる。その後、だじゃ研のリハーサル。リハーサルを見ながら、川村亘平斎が影絵でどう絡むかのアイディアを次々に提案してくれて、楽しみになる。ガンサデワとの練習が終わると、突然、メメットが「アーチェリー」と言う。案内されて行くと、村人たちが集まってジャワの伝統的な弓道をやっている。そこで、弓道体験をさせてもらう。
夕食後、朝とは別の小学生のガムランが始まり、子どもの歌声が素晴らしく、ほとんど泣きそうになる。中学生のプログレのようなガムランなどもあり、ガムラン+クロンチョン+だじゃ研のセッションに佐久間さんの踊り+ソロの女性ダンサー、スマランからのジャズバンドの演奏、ガンサデワとの共演、そして、「ごはんはナシ」を演奏し、「Senju」の演奏になる。佐久間さんのダンスに川村亘平斎の影絵の光が投影されて、空間が歪み、世界がひっくり返っていき、「ほうれんそう連想」を歌いながら、「ケロリン唱」が重なり、そこから壮大な即興セッションが始まり、秩序から混沌へ誘われ、村長も踊り、警察も踊り、客席と舞台の境に風穴が通り、ダンサーが楽器を演奏し、演奏家が踊り、日本とインドネシアとイギリスが交わり、村のお祭りとなっていく。
記念撮影をいっぱいして、記念品を贈呈され、屋台で食べて後、深夜12時前に村を出発し、ジョグジャに戻り、しかし興奮覚めやらず、3時に就寝。