野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

釜ヶ崎芸術大学の最終回のちミーティング

本日は、釜ヶ崎芸術大学の第5回(最終回)。大阪への電車の道中に、「千寿万歳」の曲や歌詞を色々空想して、楽しくなる。

釜ヶ崎芸術大学の最終講義は、ペットボトルの演奏の話から始まって、これまで作った歌「あなた」の練習をしたり、質問コーナーにもお答えして、「暗黙の了解アンサンブル」を試し、「まえまちアートセンター」をやってみた後、「釜ヶ崎芸大」という曲を作ったりしました。

京都に帰って、「千寿万歳」のスケッチをちょいと書いてから、ミーティング。写真家の友人が、近々、アリゾナニューメキシコを車で旅をするのですが、その話を妻がアメリカ西海岸に住んでいたことのある道の八百屋さんに語ったところ、それだったら、放射能を計測して検出しなかった食品だけを使った食堂の店主がアリゾナ詳しいでー、あっこでミーティングしよう、ということになったわけです。そしたら、食堂の店主が詳しい詳しい、ネイティブ・アメリカンの話も、ウラン鉱の付近の町の被曝状況など、ディープなお話が次々に飛び交い、「ホピの予言」という映画も見たいと思いました。それにしても、最近の京都は、次々に連鎖反応が起こっています。衆議院選挙以降、色んな人が危機意識を持ったのでしょうか、急に、風通しがよくなり、無理に仕掛けたりしないのに、色んなところで人が繋がっていく感じがします。

コミュニティだ、地域でのアートプロジェクトだ、と言われてきて、ぼくも色々な所のアートプロジェクトに携わってきましたが、自分の住んでいる所を大切に活動したいなぁと思っております。特に、10月〜1月の間は、当初、東南アジアに行く予定にしていたのを延期にしたために、遠出の仕事も少なく、ご近所付き合いが色々できました。それも良かったようです。これは、点でバラバラではなくなってるので、ムーブメントになっていく予感です。