野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今年の千住の千秋楽

「千住だじゃれ音楽祭」の準備で、本日まで千住に滞在。
それにしても、「だじゃれ」と「音楽」と言うのは、一見、無関係なようでいて、実は密接な関係。「だじゃれ」というのは、言葉の意味ではなく、言葉の音で無関係なものを結びつけるのです。つまり、「だじゃれ」というのは、そもそも、音に特化した芸術なのです。某教授によれば、音楽家には駄洒落を言う人が多く、演劇人には少ないのだそうです。ほんとかな?

さて、千住にキャンパスを持つ東京芸大で、本日は、音楽環境創造科の1年生5人とのワークショップを行いました。アーツマネジメント、音響、作曲、舞台、カルチャラル・スタディーなどを学ぶ学科のため、以外に楽器を持って集まることが少ないらしい学生達と、その場で音を出しながら即興的に音楽を作っていきました。チェロ、エレキベースユーフォニウムマンドリンmidiキーボードという5人の学生と。作曲と即興の関係について、実際に音を出しながら説明。最後に「まえまちアートセンター」を演奏してみました。90年代生まれの彼らとも、今後、何らかの関わりを持てるかな。

さてさて、ということで、今年の千住滞在は、ここまで。それにしても一年で10回も千住に通いました。今年一年でトータルで3週間、千住に滞在していたわけです。
皆さん、良いお年を。

1)1月28、29日 お湯の音楽体験会、「集まれ!風呂フェッショナル」レコーディング
2)2月26日 タカラ湯にて、リハーサル
3)3月9、10日 芸大にてリハーサル「ケロリン唱」作曲、タカラ湯にてリハーサル
4)3月16、17日 タカラ湯にてリハーサル、タカラ湯にてコンサート
5)4月20日 芸大にて第1回だじゃれ音楽研究会、「ドミノだおし」作曲
6)5月19、20日 「だじゃれウォーキング」開催後、「千住の先住民」作詞作曲後レコーディング
7)9月1、2日 第2回だじゃれ音楽研究会、しょうぎ作曲、「ドミノだおし」体験
8)10月13〜15日 サイゼリア会議、足立ぐるっとウォーキングにて、第3回だじゃれ音楽研究会、「笛るマータ」、「音符」作曲。
9)11月17〜19日 芸大にて「だじゃれ音楽体験ワークショップ」、「子どもだじゃれ音楽ワークショップ」開催。「千住の1010人」作詞、「千住トラップ喜怒哀ラップ」作詞作曲、「トイレにいっといれ」作詞作曲。「ケロリン唱」、「千住トラップ喜怒哀ラップ」、「音符」レコーディング。だじゃれ音楽番組撮影。
10)12月9〜11日 千住の町中を撮影ロケ。KGB Latin Jazz Orchestraを訪ね「ドミノだおし」の演奏を体験してもらう。足立男声合唱団と「ケロリン唱」ほかの合唱を体験してもらう。東京芸大音楽環境科学生と「まえまちアートセンター」の演奏を体験してもらう。

ちなみに、来年は、

1月19日、東京芸大千住キャンパスにて、野村誠ピアノソロコンサート(+おまけ:勝ち抜きだじゃれ合戦)を開催し、3月16日には、東京芸大千住キャンパスにて、今年度のファイナルコンサート「春の祭典(仮称)」を行います(足立区制80周年、ストラヴィンスキー春の祭典」100周年を祝して)。3月16日のコンサートは、出演予定は、

野村誠(作曲、ピアノ、鍵盤ハーモニカ)、梅津和時クラリネット、サックス)、大田智美(アコーディオン)、田中悠美子(太棹三味線)、松原勝也(ヴァイオリン)、宮田篤(マンガ、デスクジョッキー)、三浦正宏(映像、演出)、だじゃれ音楽研究会メンバー、東京芸大の学生さん、地元の音楽の方々

現時点で予定される演目は、

野村誠 「ウマとの音楽」(2005)
野村誠 ヴァイオリン協奏曲「ポーコン」(2011)
野村誠 アコーディオンのための新曲(2013)
三浦正宏+野村誠 映像+ヴァイオリンのための新曲(2013)
野村誠 「まえまちアートセンター」(2009)
Andrew Melvin 「TO-RI-O」(2009)
野村誠 「けろりん唱」(2012)
野村誠 「ドミノだおし」(2012)
野村誠 「笛るマータ」(2012)
宮田篤+梅津和時野村誠 マンガと音楽による(2013)
野村誠 「だじゃれソング集」より(2012)
野村誠田中悠美子 新作(2013)

など

です。ということで、来年もよろしく。