野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鍵ハモトリオのチラシ

鍵ハモトリオのちらしが我が家に到着。デザイン奥田扇久さん。素晴らしい味わいです。

朝、電話で目を覚ます。選挙について、どうしたらいいか、という相談の電話。ぼくも悩みます。話していて思ったこと。

小選挙区で、下馬評が4位や5位の人、大きな組織力がなく当選見込みの低い候補者がいるとします。その人の政策が自分の考えに一番合致するのに、どうせ見込みがないからと見捨ててしまい、勝手に、第2希望や第3希望に乗り換えるべきなのか、どうか?

ぼくは第1希望の人に投票すべきだと思います。そうやって、有権者が勝手に自主規制して、こうした組織力の弱い候補者の存在をなかったことにしたら、ますます、そうした人が選挙に出てこれなくなってしまう。世界の選択肢はますます少なくなってしまう。今回の選挙で当選する/しないだけが選挙の全てではない。落選したとしても、その人の主張に共感した人がこれだけいた、と意思表示することが、落選した人のその後の(政治)人生にも少なからぬ勇気を与えられはしないだろうか?選挙って、単なる勝ち負けだけなのだろうか?と思います。

自分が一番納得し共感できる候補者だったら、最大限にエールを送ってあげてもいいんじゃないかと思う。また、自分の意見に合致する候補者がいなかったとして、候補者達に託せないと思うならば、未完成な政治家を育てていく視点で候補者と向き合ってもいいのではと思います。

ぼくは、政権与党か野党第1党のどちらを信任するかのために、選挙に行っているつもりはありません。駆け引きとかではなく、自分の指示する政治家にきちんと投票し、少なくとも自分の意思表示をしたいと思います。世論調査などで、マスコミは有権者をかく乱しますが、有権者は堂々と自分の第1希望の人に投票して態度を表明しないと、と思いました。

本日、鍵ハモトリオのリハーサルしました。高橋哲男さんの新作、南川弥生さんの新作を重点的に練習。高橋さんの作品は、C,D♭,E♭,F,A♭の5音が、機械的に8分音符で羅列されているような譜面。一見して、何らかの法則性も、具体的なメロディーも浮かび上がらないが、何か魅力があり、演奏の工夫が曲の魅力を引き出しそう。南川さんの曲は、3分間の中にストーリーが感じられる音楽で、無調なのに親しみやすい。どちらも解釈のし甲斐のある曲。