野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ダジャレ作曲「ドミノだおし」

「千住だじゃれ音楽祭」のための打ち合わせ。そして、だじゃれ音楽を探求するワークショップ。

2012年度は、足立区制80周年なので、そのために、我々は「千住だじゃれ音楽祭」を敢行します。しかも、今年の9月5日は、ジョン・ケージ生誕100周年で、まぁ、ぼくなんかは、ケージから見たら、実験音楽の孫くらいの感じだと思うので、ケージさんにも敬意を表して、ダジャレ音楽を捧げるイベントもしたいな、と思っております。サティの作品の"cheap imitation"を作ったケージさんですから、ケージの作品のcheap imitationを作って、捧げたい。あとは、地口行灯をやったり、野球大会をしたり、カルタ大会をしたり、凧上げを応援したり、1010人の大合唱をしたり、そんな風に、予算と時間と人手の許す範囲内で、やろうと思っております。

今日は、「ドミノだおし」という新曲が生まれました。これは、もちろんダジャレから発想しました。

「ドミノ」=「ド」と「ミ」を「No」ですから、「ド」と「ミ」以外
「だ」=「ダー」=ロシア語でyesなので、「ド」と「ミ」
「おし」=「惜しい」ですから、「ド」と「ミ」に惜しくも前後賞の「ド#」と「ミ♭」

これ以外にも、「ケロリン唱」、「コオトチェンジ」、「ソプラノバス」などをやってみて、新たな「だじゃれ音楽」の課題と可能性を確認できました。こういう「だじゃれ音楽」の実験の場を継続していき、1年後には、その集大成として、本当に、あっと驚くほど、壮大な「ダジャレ公共曲」を実現する野望が沸き上がりました。