3月末に、隣に友人が引っ越してきまして、引っ越し気分が伝染しております。我が家でも、本日は、春の大掃除をしました。大掃除というのは、要るものと要らないものを、はっきりさせる作業でして、これは、作品を作る作業にも似ています。
つまり、要るかもしれない状態で、全ての素材をキープしていても、いつまで経っても作品にはなりません。いくつかのアイディアや可能性があるけれど、これは必要、これは不必要と、はっきり決断しなければ、いつまで経っても作品にはならない。
良い作品をつくる条件としては、そういう思い切った決断というのは、あるのだと思います。あれも欲しい、これも欲しい、あれも使えるかも、これも使えるかも、と言っていたら、結局、何もできない。
ということで、どんどん処分していくと、色々な物の陰に隠れていた必要な情報が立ち上がってきます。桂米朝が寄席囃子について語っている文章を目にできるのも、このおかげです。