野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日本からの来客と中華街の人形劇 

 ジョグジャの芸大に日本から来客があるらしく、歓迎のガムラン演奏+ジャワ舞踊がある、との知らせが入るので、見に行く。演奏は、伝統音楽科の先生や学生の約20名+舞踊科の学生2名。朝の9時頃から、全員正装し、緊張感が漂う。つまり、日本からの来客があると、授業は取りやめになり、歓迎演奏の特訓に早変りする。
 ところが、来客の方々は、まずは学長室などに通されるので、なかなか歓迎演奏会は始まらない。学生たちも次第に練習に飽きてきて、みんな楽器で遊び始め、リラックスムードになる。こうした雰囲気の変化が、ぼくは好きだ。来客が訪れると、慌ててピシッっとして、歓迎会は滞りなく行われた。
 昼食後は、ガムランの楽譜が置いてあるらしい本屋さんに行く。いろいろ楽譜集や入門書などを購入。7冊で、500円。
 夜は、中華街で行われているポテンヒという中国系の人形劇を見に行く。人形つかいが二人、音楽家が5人(うち一人は、PA兼任)。音楽は、京劇の感じ。銅鑼、小さなシンバル(?)、太鼓、木片(?)など打楽器系が中心で、それに時に、胡弓でメロディーが入ったり、チャルメラ、笛でメロディーが出る時もある。連日、ジャワの伝統音楽を聞いていたので、違った文化の音楽に接することができて、耳に新鮮。