野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ガムランを五線に書いてみる

昨日購入したジャワ・ガムランの伝統音楽の楽譜を分析。例えば、Endah Surakartaという曲では、1の音の次には、26回中16回が2の音、26回中8回が6の音だった。逆に、2の音の次には、30回中16回が1の音、8回が4の音といった具合で、1の音は2の音へ、2の音は1の音へ、かなりの確率で移動している。こうしたのを、まずは表を作って、書き出してみたりして、かなり暇人な感じ。こうやって書きながら、なんとなく法則性を探せないか、とやっているうちに、表に書くぐらいなら、五線譜を書いてみようと思い、Ayun Ayunという曲を、5線譜上に書いてみる。感覚的に音の動きの特徴を分析するのには、良いかな、と思って書くと、途中から、最初のテーマの変奏みたいになっていることに気づく。あらゆる方面からジャワの音楽について、感じ、考えて、試行錯誤中なので、西洋の楽譜の書き方も、解禁してみました。「アユン・アユン変奏曲」みたいなピアノ曲を書きたくなってくる。
 妻が練習している太鼓の楽譜も、敢えて、西洋の記譜に書いてみる。こうやって書いてみると気づくこともあるし、練習している妻のリズムとリズムユニゾンで、鍵盤ハーモニカを演奏することもできるので、他の曲の太鼓のパターンも書き起こしてみようと思う。