野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

インドネシア語の勉強

 トロウランに観光に行く。ikan waderというローカルフードがあり、これが、小魚を揚げたものなのだが、非常に美味しい。マジャパイト博物館と、バリに逃れる以前のヒンドゥー寺院の遺跡を見る。
 インドネシアでは、価格交渉をすることが多くなる。特に観光に出かけると、それが多い。現地の人の価格よりも高い値段になるのは癪だが、逆に考えると、現地の人の価格よりも高い値段になる分、インドネシア語の勉強の授業料と考えることにした。そう考えると、何でも安い授業料になり、値段がいくらになろうと腹が立たない。その代わり、値引きが成立しなければしないほど、もとがとれるだけ会話をする。
 あと、インドネシアの人は、どうでも良い質問をしてくる。これは、以前、野村幸弘氏とジョグジャの芸大でレクチャーをした時に、質問が耐えない時があったのだけど、何でも、質問がないというのは、失礼になるらしい。だから、興味があろうとなかろうと、質問してくる。
 で、まず、質問の意味が分からない時がある。質問の意味が分からないとしても、相手は、本当にその質問がしたいわけでもない可能性が高い。だったら、質問の意味を再度聞き返すよりも、知っている単語が一語でもあったら、その単語から質問の意味を勝手に想定して、関係ないことでも良いから答えてしまう。また、一語も分からない場合でも、全く無関係な答えで良いから答えてしまう。そうすれば、こちらがインドネシア語の質問の意味を理解しなかったことも伝わる上に、別の情報を伝えることもできると思うのだ。
 もう一つは、質問されるのに飽きてきたら、何でもいいから、こちらが質問する。もちろん、タクシーの運転手の家族が何人いるか、とか、別に興味もないけど、思いつく限りの質問を連発する。こちらが質問をし続けない限り、質問が返ってくるので、質問しないことには、質問に答えないといけないのだ。