野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

いよいよ明日

ホエールトーン・オペラ第1幕のコンサートは、明日の14時から、京都府宇治市の平盛小学校にて。入場無料です。1時間〜1時間半程度のコンサートになります。ぜひ、お越し下さい。

で、できた曲は、

「バナナの木」は、どちらもホエールトーン・スケールの歌。これは、ある程度、こんな仕上がりになるかな、と予想はできた。でも、「どうやって実がなるの」の新バージョン、絵を描いてそこからハーモニーを作るという曲が、女子も男子も、非常に美しい曲になって、これは、本当にびっくりだった。こんなにあっさりいい曲ができてしまうとは!


「バナナケーキレシピ」の双六風の楽譜は、ヒューのために英語を書き入れてもらったら、断然面白くなった。日本語のリズムとともに、子どもたちが、ローマ字やアルファベットで、英語で書こうとした言葉をヒューがリズミカルに読もうとするのが、絶妙。


男子の作った「体重減らそう」のラップ風の歌詞が、非常によくできていて、これをアレンジするのは、相当おもしろかった。逆に、女子の作った「体重減らそう」は、約2オクターブの音域を上がったり下がったりして、とても普通には考えつかない歌のメロディー。絵を楽譜として解釈した結果、こうなったのだろうけど、これも作曲家にとってはツボかもしれない。

「メッセージ」はネウマ譜みたいな楽譜を書いてもらったけれど、子どもたちのリズム感は、もっとスピーディーなものを求めているようだ。ぼくは、これをどうやって演奏しようか、、、、。

「ニュー民謡」の男子チームは、複雑すぎる楽譜で、当初は演奏不可能か、と思うくらいの難曲で、それを何とか解読して、演奏可能なピースにできた。太鼓とコンガを中心(たまに鍵ハモ)の曲を短調で演奏するように、と指定があるのだが、太鼓やコンガを短調に演奏すること自体が、なかなか難しく、指定を拡大解釈して、ピアノかヴィオラを加えることになりそう。女子の絵をもとに作ったフレーズも、なかなかいい。