野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン・オペラ第4幕

ニューカッスル/ゲーツヘッドでのホエールトーン・オペラの上演も、本日が最終日。

ヒュー・ナンキヴェルと野村誠、それに、尾引浩志片岡祐介、サウスウエストミュージックスクールの学生、セージゲーツヘッド・ウイークエンドスクールの学生、セージのコミュニティミュージックの大学生、一般参加のファミリーらによって、演奏。

本日の反省は、第3幕に参加した学生たちも、本日初めて参加したコミュニティ・ミュージックの学生やファミリーも同じ10時に集合だったことです。本日からの参加の人達を10時集合とかにして、第3幕に参加した人達は、11時からにするなどの気配りは必要だったかもしれない。

というのも、3幕のメンバーは、既に親しくなっていて、意見とかも、ぽんぽんと言うので、初めての人は、ちょっと面食らった感じになってしまうのです。

で、仕方ないので、ヒューが進行役をしている間、ぼくが初参加の人たちに、個人的に声をかけて、大丈夫?何か楽器を持ってきた?などと気を使うことに。

結婚式の曲は、結婚式に関係ある日本語から作ることに。「ケーキ」は、日本語でどう書くのか?と聞かれたのですが、漢字の方がいいかな、ということで、「お菓子」と書いた(「洋菓子」と書くべきだったか)。すると、「お」と「子」を図形楽譜と見立てて、ここからメロディーを作ることに。これで作った曲が、なかなか良い曲になった。

4幕全部見に来てくれた人もいました。嬉しいことです。ジュース・フェスティバルの中で一番好きな演目だ、と言ってくれたりもしました。

実り多いイギリス3週間でした。

2004年に、えずこホールからのワークショップ+公演を頼まれた時に、ヒューと一緒に何かをやりたいと思って、始めた「ホエールトーン・オペラ」です。6年前に、15人くらいのワークショップ参加者と作り始めた「ホエールトーン・オペラ」が、8公演合計、280人ほどの出演者で上演される大作になっているとは、不思議な気持ちです。

そして、この作品は、まだまだ進化していきそうです。近く、第5幕を作ろうという構想もあります。また、上演用の楽譜をきちんとまとめてみたいと思っています。