野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

島袋道浩展:美術の星の人へ

ワタリウム美術館の島袋展(12月12日〜3月15日)に行ってきました。これだけ多くの島袋の作品を見る機会もなかなかない、ということで、展覧会初日から大盛況で、オープニングパーティーもすごい賑わいでした。

こちらは、静岡から駆けつけたので、トークには間に合わなかったけれど、パーティーには間に合った。作品を一つずつ丁寧に見るのは、また別の日に来てじっくり見ようと思うけれど、でも、展覧会の空間から、活気やエネルギーが溢れていたし、そこに、はっきり希望がある。じゃがいもが魚に会いに行く「フィッシュアンドチップス」という映像は、本当にいい。(でも、「フィッシュアンドポテトやんか、チップスちゃうやん」とツッコミを入れながら、見ました)。

2次会で、島袋くんから巻上公一さんと野村誠で、セッションしてよ、と突然、言われて、セッションしちゃいました。巻上さんは、15年以上前(1992年だから、16年前か)、pou-fouのCDの発売前のサンプル版を聴いて、面白がってくれて、スパイラルでのpou-fouのライブを見に来ていただいた時以来、時々、どこかですれ違ったりはしていたのですが、一度も共演したことはありませんでした。でも、美術の星にやってきたら、共演することになってしまい、共演していたら、島袋の展示の「やるつもりのなかったことをやってみる」という文字が目に飛び込んでくる。ボーカリストの巻上さんとの共演に、声で臨んでみよう、という無謀な気持ちが芽生えてきたので、声出しちゃいました。次は、ぜひ、ピアノでも共演してみたいです。

ぼくの以前住んでいたアパート(久保荘)に、ぼくが住む少し前に住んでいた美術家の会田誠さん(6号室に住んでいた、ぼくは7号室)とも、初めてお会いしました。いやぁ、同じ誠で、同じ久保荘出身の人に出会うのも面白いです。

島袋の作品の中で、じゃがいもが魚に出会ったり、タコがハトに出会ったりしていますが、ぼくと巻上さんや、久保荘同窓会を実現させることも、彼の演出だったりする。

展覧会に行って、随分、エネルギーや元気をもらって帰ってきた。