野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

島袋くん来る

美術家の島袋道浩くんが訪ねてくる。島袋くんと出会ったのは、1993年だから気がつくと24年の付き合いになる。ざっと24年間の二人でのコラボレーションを列挙しても、かなり多いことに気づく。93-94年の路上バンドに始まり、94年の「詩ビレル」(@ギャラリーそわか)での吉増剛造さんらとの共演、95年の水戸芸術館ジョン・ケージ展での共演、そして、ヨークでの「神戸のためのコンサート」、96年には島袋インスタレーション「南半球」のための自動ピアノの曲の作曲、島袋の野外彫刻(パブリックアート)「未来の思い出」に参加。97年にはシンガー・ソングライターTASKEのCD共同プロデュース、00年の島袋の映像作品「そしてタコに東京観光を贈ることにした」に野村も少し出演。01年に東京オペラシティアートギャラリーで「タコとタヌキー島袋野村芸術研究基金」を設立。ブックレット「見えないところに行けるけど、見えてるところになかなか行けない」に野村が「ぼくと島袋」を執筆。03年、「音楽ノ未来 野村誠の世界」に島袋「ちくわ、がんばれ!」を寄稿。06年、島袋、野村と山下残の3人で「僕たちの好きな本」を開催。08年モレノベローゾ野村誠を出会わせ、そのセッション映像を豊田市美術館で展示、13年CD「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)を共同プロデュース(島袋くんがジャケット写真、ブックレットの写真集も担当)、14年、野村が映像作品「白鳥、海へいく」の音楽を担当、16年野村が島袋のインスタレーション「弓から弓へ」の音楽を担当。

と書いて、島袋くんが2003年に書いてくれた文章が、以下で読めるので、そして、そこにある三輪真弘さん、河村めぐみさんの文章も、大変ありがたい文章なので、読み返してみました。

http://www.jungle.or.jp/sazanami/gamelan/siryou/nomura03.htm


今日は、島袋くんの映像作品にピアノで音楽をつけた。映像を見ながら、我が家のピアノで録音。

その後、岡山芸術交流で島袋が発表し、その音楽を担当した「弓から弓へ」の録音を担当していただいた東さんが営む「山食音」に行き、ランチ。この「弓から弓へ」は、3月にベルリンで展示されることが決まっているそうです。

その後、島袋くんを駅に送っていく途中で、古本屋に一緒に入り、

相撲歳時記 (1980年)

相撲歳時記 (1980年)

モーツァルト=二つの顔 (講談社選書メチエ)

モーツァルト=二つの顔 (講談社選書メチエ)

名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)

名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)

などが、格安の100−300円で販売しており、ついつい購入。この1972年の太陽の大相撲特集は、写真もいいし、お薦めです。相国寺、御所を経由して、島袋くんを見送る。帰って、ピアノを練習したり、読書をしたり、のんびりと過ごす。