野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音なしでビデオを見る

特別支援学級の編集ビデオを採譜していたのですが、発想を変えて、音なしでビデオを見ました。というのも、映像というのは、面白いもので、映っていない楽器の音まで聞こえるのですが、音なしで見ると、映っていない楽器の存在が消えるので、違った音楽が立ち上がってきます。つまり、背後でピアノが鳴っていても、ベルしか映っていなかったら、ベルの音楽になる。キーボード(バスマスター)をパーカッションの音色で弾いているので、ドレミの音階はないのに、音なしで映像でみると、ドレミの鍵盤の音楽が浮かび上がってくる。実際に鳴っていたのとは、全く違った音楽が、立ち上がるのです。そう思って足の動きを見ていたら、床が鍵盤のように見えてきて、これも楽器だと思うと、足の複雑な動きが、床というキーボードを演奏しているようにも見えてくる。ちょっと採譜の仕方が、視覚的になってきました。そうでないと、録音ではなく、映像という方法をとった意味がないので、、、。

う〜む。面白い。

と、静岡に移動中の新幹線の中、何度も映像を見続けていました。