野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

老人ホームに音楽がひびく

横浜の特別養護老人ホーム「さくら苑」でのお年寄りとの共同作曲。1999年にスタートしているので、もうすぐ丸9年。
詳しい経緯については、

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を読んでください。ま、とにかく、ぼくの音楽に対し方を大きく変えてしまった体験がさくら苑です。

で、今日も行きました。

今日は、

1遅刻して行ったら、皆さん勢ぞろい。
2ぼくが三味線を弾きながら、9年間継続作詞・作曲中の「わいわい音頭」
3そのうちに、みんなが色んな楽器を鳴らしだし、ぼくもピアノを弾いて、全員での即興
4秋ごろにできた「ブタがブーブー」の歌をやってみた
5なぜか、ジャワの歌と踊りを、突然樋上さんが歌い始め、林加奈+豊島忍が腰に鈴をつけて踊ると、じいさんたち喜ぶ
6クリスマスのダンスをしてくれ、をきっかけに、ハンドベルのダンスを豊島忍さんが踊り、それをきっかけに、ハンドベルの大合奏+ピアノのクリスマス曲、これが心地いい
7ピアノを弾くハセさんのピアノコーナー。色んな曲を弾かれるが、どの曲も知っているメロディーが出てくるのに、いつの間にか知らない曲になるうろ覚えで、たどたどしく、しかも、数字譜で書いてあるメモ楽譜を見て弾いても、メモもどうも間違っていて、不思議な音楽

といった感じ。

児童養護施設で子どもに音楽活動をしようと考えているNPOの人が見学に来た。せっかくやるんだったら、単発じゃなくって、週1回1年間くらいを、一つの施設でやりたい、と言う。親から離れて、児童養護施設は、そこに疑似家庭を作ろうとしているわけで、やるんだったら、一回来てもう来なくなるとかじゃなくって、そこまで、やりたい、って。

自分のスケジュールとか、色んなプロジェクトのこととかをまずは考えないと、関わるならそこまで関われたらなぁ、と思っちゃう自分がいて、びっくりする。このプロジェクトに関わるかどうかを別にしても、やっぱり、ぼく子どもと音楽作るの、やりたいみたいだ。しかも、単発じゃなくって、長期で子どもたちと関わって、音楽作っていきたいみたい。それ、やってみたいんだな、ぼく。やっぱり、子どもと音楽をすることは、今後も続けよう。