野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

わいわい音頭、だじゃれ音楽

久々に、横浜の特別養護老人ホーム「さくら苑」へ。ジョン・リチャーズ、エンリコ・ベルテッリも来る。吉野さつきさん、上田謙太郎さんも来る。そう言えば、上田謙太郎さんがとった「うつくしいまち」の映像のプロモーション映像が完成した。

ジョンの楽器(エレクトロニクス)を楽しむお年寄り。エンリコのパーカッションに触発されるお年寄り。95歳の女性の力強いパーカッションとともに即興セッション。ぼくもピアノを弾いたり、久しぶりだが、いつものように音楽が展開していく。亡き樋上さんの霊も、きっと来ていたのだろう。

その後、千住に移動し、だじゃれ音楽研究会(=だじゃ研)とジョン・リチャーズの交流。エンリコ、片岡祐介さん、三味線のゆいさん、ピアニストのえみこさんなども参加。

ジョンのエレクトロニクスのための「I love you」、円になって手をつないでの演奏、指揮による演奏、コントロールの難しい楽器で、ピッチを一定に保とうとする演奏の曲、二つの楽器を組み合わせての演奏(急に高い周波数がでてくる)など体験。そして、即興セッション。

ジョンは、「いつも新しい楽器をつくって演奏するので、常に自分は初心者だ」と言う。

仲町の家に宿泊。レジデンス・アーティストの友政さんに、ジョンの楽器をプレゼン。深夜のワークショップになる。ヨークで出会って22年。こうして、東京で濃密な日々が送れたことが、まるで夢を見ているようだった。