野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

リトルクラシック/ヨイサの会

本日は、神奈川へ。リトルクラシックin Kawasakiのお招きで、川崎愛児園にてワークショップ。児童養護施設にて、ピアニストの大類朋美さん、ヴァイオリストの大島路子さん、サクソフォニストの植川縁さんと。この3人で演奏できるように、「相撲聞序曲」を今月頭に編曲し、今日のワークショップでは3人により世界初演も行われた(ぼくは譜めくりをした)。

 

子どもは1−3年生が4人参加して、子どもたちはギター持ってきていい?とか聞いてきたので、持ってきてもらい、全員が鍵盤ハーモニカを持ってきてくれた。何か既存の曲を弾こうとしてくれたりして、それにぼくもケンハモで即興伴奏をつけたりすると、ゲラゲラ笑ってくれたり。そんな中から交流が始まり、ギターを弾かせてもらったり、演奏しながら部屋を練り歩いたり、ピアノを激しくデタラメ弾いたり、楽器を床に転がしたり、かくれんぼのようになったり、サックスのボタンを押したり、ヴィオラの弦をゆるめたり、自由にずっと音楽をして遊び続ける時間だった。ぼく自身もとても伸びやかに1時間楽しく音楽をしたし、いっぱい笑ったし、体を動かした。みなさん、ありがとう。

 

その後、新横浜駅NPO法人「音」を「楽」しむONGAKUの会の池田邦太郎さん、斉藤明子さん。横川雅之さんよりインタビューを受ける。この3人は、ヨイサの会として、小学校の音楽教育に関して、非常にユニークな実践と研究を重ねてきた人たち。池田さんは、「俺たち、平均寿命まで残り14年なんだよ。14年しかないと思ったら、残りの人生でやりたいことやっておきたい。」との言葉。昨年、交通事故で集中治療室に運び込まれ、奇跡的に復活したそうで、その思いはより強いようだ。斉藤さんは、相変わらずのホスピタリティと明るさで、質問をしてくる。横川さんは、小学校で、野村の著書を「音・リズム・からだ」、「音楽づくりのヒント」、「音楽ってどうやるの」などを実践してくださっているようで、ありがたい。色々、話し込んだ。

 

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