震災復興の企画として、何ができるだろうと考えていた時に、お年寄りの戦争体験や戦後の復興の体験の言葉をドキュメントしながら、そこから、現代の日本につながるメッセージを見つけていくような、そんな作品を作りたい、と構想してスタートしたのが、老人ホームREMIX#2「ドキュメンタリー・オペラ」です。横浜市芸術文化振興財団の助成をいただき、2月18日、19日に、横浜のSTスポットで公演を行います。
ちなみに、老人ホームREMIX#1は、ピアノ(野村誠)と映像(上田謙太郎)による作品。お年寄りが音楽をする映像に、ぼくがピアノで共演する音楽作品でした。
また、この作品を作るもとになっている特別養護老人ホーム「さくら苑」での活動は、こちらの本を参照して下さい。
- 作者: 野村誠,大沢久子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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で、老人ホームREMIX#2は、ピアノ(野村誠)と映像(上田謙太郎)を中心に進めますが、今回は、お年寄りの語りがたくさん出てきます。Steve Reichの映像を用いた作品を、ぼくは体験したことがないのですが、アプローチとしては、ライヒのアプローチにも似ているかもしれません。音楽の質や映像のテイストは全然違いますが。そして、今回は、少し要素が膨らんで、写真(杉本文)とダンス(砂連尾理)が加わる予定です。
写真に関しては、スライドショーのように見せるのではなく、写真一点を見せて、その写真に一曲というようなスタイルで進めたいと話しました。
ダンスに関しては、お年寄りの身体から砂連尾さんに作品を作ってもらうべく、近々、砂連尾さんと相談します。
で、本日は、普段のさくら苑での共同作曲の一コマを撮影しました。数々の名台詞も登場しました。そして、お年寄りたちの笑い声や笑顔が、本当に印象的で、お年寄りの笑いだけを集めて一曲できるんじゃないか、という手応えも得ました。