野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ブタとの音楽

アコーディオンの新曲について、いろいろ迷っていました。この作品をどこに位置づけるかが、定まっていなかったので。

まず、アコーディオンソロと言えば、昨年、鶴見幸代さんとの「ブログ音楽」(2006)を書きました。御喜美江さんと鶴見幸代さんと3人でブログ感覚で作ったコンサートでした。1曲1ページ、必ずその日のうちに書ききる日記風の曲を野村が10曲、鶴見さんも10曲書きました。今回の新作を、このブログ音楽の延長線に置こうと思うと、急に一人で日記を付け始める感じで、それは違う感じです。

それから、アコーディオンソロは、「たんぽぽ組曲」(2004〜)という連作を御喜美江さんのために2曲書いていて、これも、3作目以降をまだ書いていない未完の組曲です。この路線で考えても、なんだか落ち着きません。

最近は、大田智美さんのために、アコーディオンとピアノの作品をいっぱい書いています。「ウマとの音楽」(2005)、そして、「動物の演劇」(2006/2007)。これは、3年ほど前から始めた動物との音楽のプロジェクトで、野村幸弘さんが映像化している野村と動物の即興演奏を題材にした作品群です。ウイーンでのコンサートでは、「ウマとの音楽」も演奏するし、「ブタとの音楽」は3年前のちょうど今頃、桜の花の下で演奏したこともあって、今回は「ブタとの音楽」にしようと思います。

今までは鍵盤ハーモニカでの即興演奏を題材に、アコーディオン+ピアノとしていました。今回はアコーディオンのソロです。どんな感じになるかは、書いてみないと分かりませんが、すごい楽しみです。さっそく、コンビニに行って、五線紙をコピーしてきました。まずは、映像とにらめっこしながら、譜面を起こしますね。

4月7日が〆切で、7日を完成目標にしていますが、1週間は遅れないようにしよう、っと。