野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉の今後の予定

東京に移動してきました。
えずこホールから、柏木陽さん、わたなべなおこさん、明神慈さんのワークショップの様子のDVDを送ってもらって目を通しました。少しだけ状況が分かりました。

柏木君のシーンは、ギターの曲とダンスと劇がいい感じに混在していて、かなり面白い。で、当初は、柏木→わたなべ→明神という順序で進むことを想定いて、劇を作ってもらっていました。ただ、今進行しているものを見た場合、わたなべ→柏木→明神、または、わたなべ→明神→柏木、と構成した方がいいかも、と思い始めています。

あと、演劇交響曲ですし、全体が音楽で一本筋が通れば、劇も筋が通るはずだという仮定のもとに、考えています。「ママとパアテルル」という曲で全体が貫かれていて、最後に「幻覚協奏曲」が出てくるのですが、この「幻覚協奏曲」に出てくる「白いマフラー、秋の空」、「はらへったーみずくさ」、などの印象的なモチーフを使った別のシーンが、それ以前に出てくる方が良さそうだ、と思いました。この辺のことを倉品さんに電話で相談し、お願いしました。

幻覚協奏曲に登場するモチーフをいくつか取り出し、音楽チームでも別の楽曲を作り、その曲からインスパイアされた劇やシーンが生まれてくる、というような展開も、イメージ。

それと「ヘイノンノニノニ」というシーンがあるのですが、これと「幻覚協奏曲」の「ヘイヘイホー・ロック」がかぶるので、いい感じ。

あとは、じんじん、藤さんチームから生まれてきたアイディアをどれくらい舞台に反映させられるか。また、舞台で出てくることを、どれくらい屋台劇に展開できるか。この辺も課題です。