野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉、白石女子高等学校吹奏楽部場当たり(15:00〜17:30)

そして、白石女子高の吹奏楽部のメンバーが到着。今日は吹奏楽団のユニフォームを着ているので、いつもと同じ顔ぶれなのに、違って見えてきます。客席2階席の吹奏楽団を客席1階席で指揮をするというのをやってみました。ペンライトを使っての指揮で、斜め45度上の2階席を見上げながら指揮をします。「ママとパアテルルのホケット」と「光の広報」です。2階から降ってくる音が、なかなか気持ちいいのです。

15:30からは、えずこウインドと合わせてみました。ステージと2階席の共演。これは、相当に気持ちがいいです。「ママとパアテルルのホケット」と「光の広報」は、明神さんの台本を見て思いついた曲です。明神さんも今日は稽古を覗きに来てくれました。本当は、今日は芝居をやらずに、吹奏楽との絡みの部分だけやるつもりでしたが、2階席の演奏がスムーズに実現できたし、せっかく明神さんが来てくれたし、白女の子たちにも芝居を一度見せておきたかったので、明神さんの作劇の第2音泉「幻覚の森」も通しちゃいました。て、明神ワールドが実現できていたと思いますし、きっと明神さんも気に入ってくれたと思います。キャストのみんなは、明神さんが見ているというので、かなり緊張もしたし、気合も入ったみたいです。

16:30〜は、白女吹奏楽部だけで、今度はステージ上に移動して、「幻覚協奏曲」をヤセイヌダンス+藤浩志さんのレクチャー+音楽チームのソロと合わせてやりました。白女吹奏楽部では出演できない生徒が出たために、えずこウインドから助っ人を要請しました。だから、何人か社会人のメンバーが女子高生に加わっています。社会人メンバーにとっても、若い女の子の中に入って演奏するのは貴重な機会でしょうし、高校生にとっても、社会人と混ざって演奏するのは、貴重な機会だと思うので、これまた、いい交わりだなぁ。

「幻覚協奏曲」と藤さんの「ヤセイヌ」のレクチャーが心地よく響き合って、嬉しかった。ぼくはステージ上で指揮をしているので、全体で一体どうなっているのか、さっぱり分かりませんが、多分、面白い。かっちり作曲された吹奏楽の演奏と、振付の決まったダンスがあって、しかも、それに合わせて、即興のトークと即興の音楽が加わるというのは、珍しいし、これは、本当に幻覚だぁ。

皆さん、おつかれさまでした。