野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

朝早起きして、新幹線で爆睡しながら京都に戻りました。途中、鶴見幸代編曲の「幻覚協奏曲」のスコアを眺めていて、やっと意味が分かりました。ずっと謎だったのですが、移調楽器の人が、途中で楽器をやめて歌を歌うところがあるのですが、歌の部分も移調楽器のキーで記譜されている、ということが、やっと分かりました。歌の部分は、当然in Cで書かれていると思い込んで疑いませんでした。盲点でした。これだったら、随分歌いやすいし、曲も明確になりました。

京都芸術センターのカフェで、ACDに参加の美術家の三好隆子さんと、アートユニット「艶団」の中島さん、岡地さん(むっきは欠席)と会いました。ACDの記録冊子作りが、じわじわ盛り上がり始めています。

「動物の演劇」のリハーサル。最初は、お昼ご飯がおなかに残っていて、全然演奏に実が入りませんでしたが、だんだん、調子が出てきて、ダンスをくすぐる演奏を心がけました。

その後、調律師の上野泰永さんと芸術センターのピアノと格闘。会場は黒幕を張り巡らせて、かなりの吸音状態で、音が死んでしまっています。しかも、今回使用するピアノの状態が相当悲惨で、音がどんづまりです。で、上野さんとピアノやアコーディオンの位置決めから、いろいろ試行錯誤。アコーディオンを20cmほど高い台の上で演奏するだけで、音が断然伸びだしたり、音は本当に生ものです。ピアノもかなり復活してきました。

残くんとも色々話せて、いよいよこれからって感じです。つまんなくできあがっちゃわないように、リハーサルの一瞬一瞬を本気でやって、みんなに楽させないでいこうと、思います。

帰って、未来子と智美ちゃんと加奈ちゃんと鍋をして、盛り上がりました。