野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Love Again

大河原商業高校のギター部とのワークショップ。1月に一度目のワークショップ、2月上旬には、片岡祐介さんに2度目のワークショップをしてもらい、今日が3度目。

前回、片岡さんと作った曲を順におさらい。5人くらいのグループで作った「しょうぎ作曲」の曲を聴かせてもらった。5人で演奏している曲を20人全員で合奏してみることにする。それを下敷きに、若干ぼくもアレンジを加えていって、「みとゆーき」という曲ができた。水戸黄門西遊記が合体したようなタイトルだが、実は作曲した人の名前だった。

夕方の空き時間を使って、弦楽四重奏の作曲。「エミュー」は完成。Sibeliusでスコアが完成しているので、プリントアウトできれば発送できる。その後、さらに考えて、一応、頭の中では、「カンガルー」+「命を大切にする歌」+「柵を叩く人々」を合体させた曲が、漠然とできた。あとは、これを書けば、完成だ。

そして、夜はまたまたワークショップ。さらに新しい曲を作った。

まずは、ふすまと月。和風な雰囲気。二胡の演奏をシンセで微妙に真似たりするサウンドが特徴的。

サックスとピアノを中心とした嘆きのワルツ

横浜ブルースは、安土桃山時代に横浜港に着いた南蛮船から伝わったブルースを観世流の人が代々語り伝えてきた芸能、と思って演奏。トランペットと、雅楽のような太鼓と、ブルーノートを断続的に弾くピアノ。

Love Againは、初めて先にタイトルがあってから作った曲。新傾向。ある意味、今までで一番一般的なメロディーのある曲。

手拍子のロンドは、手拍子→楽器→手拍子→声→手拍子→手を擦る音、という構成の曲。みなが何気なく考えた構成が古典的なロンド形式になっているところが面白いので、ロンドの説明をした。

今日は、生田萬さんにもこれらの演奏、そして、これまで作った曲を聴いてもらった。

そして、22時過ぎに矢内原美邦さん到着。矢内原さんと生田さんと遅い晩ご飯を食べながら打ち合わせ。オーストラリアから帰って来たばかりの矢内原さんが、また外からの空気を持ち込んで来てくれて、いい感じ。いい感じ。これからのコラボが楽しみになってきました。

その後、深夜3時くらいまで、生田さんやスタッフの方々と話し合ってました。