野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

えずこ入り

今日から2週間は、宮城です。倉品淳子さん(俳優)、矢内原美邦さん(振付家)と東京駅で待ち合わせて、東北新幹線で仙台の一つ手前の白石蔵王駅へ。車中で「十年音泉」の今後の進め方について、色々相談。矢内原さんは、時々いい感じで、話の途中で一気に脱線していったり、面白いエピソードが挿入したりします。話していると、またいろいろイメージが膨らみました。

夕方は、白石女子高校吹奏楽部へ。前回は、作曲家の鶴見幸代さんに「幻覚協奏曲」の演奏を細かくチェックしてもらいました。それで、ある程度、曲の全体の輪郭ができてきたので、今日は、もう少し横着にわがままに演奏しようと、提案し、各自が全体のバランスをあまり気にせずに、身勝手に自分の解釈で演奏していくようなことを推奨しました。そしたら、今までこじんまりまとまっていた演奏が、でこぼこ感がでてきて、曲が膨らんできましたし、いい意味で歪さがでてきました。

その後、矢内原さんに振付のアドバイスをもらい、曲に合わせて、演奏しながら体を動かしたり、言葉を言う時に、ちょっと体を動かしたりしました。これをやりながら演奏するだけで、相当、音楽が立体的になるし、何よりみんなの表情が豊かになったのが良かった。

次は、2月11日に、えずこホールでのリハーサルです。テレビ(仙台放送)の取材もありました。2月8日の18時のニュースに流れる予定です。

夜は、ワークショップメンバーと、じっくりミーティングしました。「おかえりなさい」と「みんなの居場所をつくる」というコンセプトについても話し、みんなのやりたいことをどんどん言ってもらいました。第4音泉は、どんどんどんどん広がっていって、第5音泉に突入していきそうです。

第1音泉、第2音泉をえずこウインドとキャストで初めて合わせてやってみました。倉品さんのキチガイ演出家と吹奏楽の指揮者の奥村先生との即興のからみも生まれて、かなり笑い、みんなもほぐれました。やっと、キャストと吹奏楽団が出会った感じです。

藤浩志さん、小山田徹さん、そして映像の泉山ロードさんも到着。いよいよこれからです。

公演は2月17,18日

詳細は、
http://www.ezuko.com/10th/top.html