野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

しょうぎ作曲

今日は、住民参加型総合音楽劇プレ公演の初日。ワークショップのメンバーから、ぼくに完結で手短に分かりやすくきちんと公演の主旨をお客さんに説明するように言われていたので、そして、今までぼくの無茶な要求にも最大限応じてくれていたワークショップ参加者のみんなへの最大限の礼儀として、ぼくはこれに応える義務があると考えた。そこで、昨夜、深夜3時ごろまでかけて、自分が読むための原稿を用意した。これは、ぼくにとって人生で初の出来事です。活字メディアのためには原稿を書きますが、喋るのはすべて即興でやってきました。海外で英語でレクチャーする時でさえ、原稿を用意したことは一度もありません。

今朝の音楽ワークショップのメンバーとの打ち合わせで、まず朗読してみんなに聴いてもらいました。書いた原稿を読むのは、楽譜に書かれた曲を演奏するのに似ていますね。

手拍子のロンドをワークショップのメンバーと久しぶりに演奏してみた。みんなすごくイキイキと演奏していたので、この曲を公演の最初と最後と両方でやってみることにした。

それから、全員でしょうぎ作曲をした。今まで培った信頼関係や音楽的な経験が反映されるうえに、倉品さん、絹川さんも参加。今日の公演のために今日作曲する。これが、このワークショップ参加者の現在を表現する一番の方法だった。みんななかなかいい作曲をしていた。