野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

碧水ホールのワークショップ2日目

滋賀県甲賀市水口にある碧水ホールでのワークショップ2日目。
30分近く前に到着したが、控え室に行かずに、そのままワークショップ会場に行ったところ、既に7人ほどの人が来ていて楽器を鳴らしていた。市居さん、よしみさん、ナナコさんは、鍵盤ハーモニカを出して何か練習をしている。そこには、ぼくのインテルメッツォの楽譜も見える。この曲を鍵ハモでやってるみたい。3人は、9月17日に奈良の天然酵母パン屋+ベジタリアンごはんのお店で朗読と絵と音楽のライブをするみたい。ちらしを見せてもらった。市居みかさんは、絵本作家で画家。ぼくと片岡さんの「即興演奏ってどうやるの」の表紙の絵を描いてくれた人だ。畑佐よしみさんは、布物・アクセサリー作家だが、ゴスペルシンガーであると書いてある。「じゃあ、ワークショップでゴスペルやってみましょう。ガムラン付ゴスペル。そうだ、片岡さんになんちゃってゴスペル講座をやってもらいましょう」ということで、次回はなんちゃってゴスペルをやって、そこから何が生まれるか見てみようと思う。マツオカナナコさんは陶芸作家。今回のワークショップの中で、陶芸が出てくる場面はあるかしら?
よしみさんがお手玉を持って来てくれたので、お手玉で遊んでいるうちに、お手玉ガムランの楽器を演奏するのが、とてもいい音だということが発見された。次回は、お手玉をもっと大量に集めて、お手玉ガムランを演奏することを本格的にやってみたい。
昨年の「だいんだいん」を野村幸弘さん編集の映像(五島昭彦さん録音)で見た後、林加奈ちゃんによる「エネルギッシュ・ハイテンション・ワークショップ」の時間。
最初の10分くらいで、クタクタになるくらい動きまわった。その中で、色んな面白い動きが出てきて、しかも、みんなで回転寿司のようにガムランを演奏しながら、ぐるっと回って、そのまま深呼吸になって終わるというシーンが出てきた。これはいい。
ハイテンションは10分で疲れたので、加奈ちゃんに「疲れない」のをリクエストしてみたが、何をやっても疲れる。それが(肉体派)加奈ちゃんらしいのだろう。そうやっているうちに、もっちゃんが「暴れん坊のサル」になった。そのうち、サルの遊びを始めたら、子どもたちは全員サルのようになって、サル山みたいな隠れ家に帰って行って、こちらが歌を作ったりしていると、突然攻撃してくる。本当に暴れん坊のサル。ハイテンション・ワークショップだけあって、子どものテンションが上がりすぎて、攻撃的になってきたので、その対応に本当に困った。で、大人がサルをやめても、子どもたちは、一日中、今日はサルをやり続けていた。かなり気に入ったテーマだったらしい。昨日が仏壇、今日がサル。果たして、この作品、どうなっていくのだろう?
サルの後に、イヌにもなった。子どもたちも加奈ちゃんもハイテンションでイヌ。そこで、ぼくは楽器に言って犬のテーマ曲を探っていくと、なんとなく犬の曲ができていった。続いて、子どもたちの真似をしてゴングの下に寝転んでみる。寝転んで演奏するということが、新鮮だ。ガムランという楽器は、基本的に床に座って演奏する。ところが、昨日は机の上に置いて、立って演奏したし、今日は寝転がって演奏した。こうして姿勢を変えることでも音楽が変わっていく。寝転がるの次に加奈ちゃんが選択したのは、机の上を歩く。これは、子どもにはそれほど新鮮ではないかもしれないが、大人は普通机の上を歩かないので、相当新鮮な気分。それに合わせて、昨日の市居さんのテーマを演奏。
あとは、シェイカーでお手玉する演奏。お手玉で楽器を演奏する、などをやった。
ということで、次回24日は片岡祐介さんが登場。24日は片岡さん主導のワークショップ。25日は柏木陽さん主導のワークショップとなる。24日のワークショップのリクエストを聞くと
1 なんちゃってゴスペル講座
2 いろんな「なんちゃって」をやってみたい
3 片岡さんが真面目に演奏しているのを聞いてみたい
とのこと。片岡さんはいつも真面目に演奏していると思うが、いつもふざけているようにも見えるので、ふざけているように見えない演奏、を期待ということか。片岡さんにリクエストしてみよう。
帰り道に気分転換にバッティングセンターに立ち寄った。ボールをバットでひっぱたくのは、快感!
家に帰ったら、みなとみらいの録音「オルガンスープ」が届いていたので聴いた。