Carl Bergstroem Nielsenが、我が家に来た。デンマークの作曲家・即興演奏家・音楽療法家。６年前に、若尾裕さんが主催する「クリエイティブ・ミュージック・フェスティバル」で、彼とぼくがゲストだった。その時以来、６年ぶり。
で、途中、マルガサリとの「桃太郎」の練習に同行してもらった。せっかくなので、彼にアイディアを提供してもらうのもいいと思い、聞くと、「他の人とコントラストのある演奏をする」というエクササイズを彼がやってくれた。そこで、「桃太郎第５場」のストーリーに合わせて、このエクササイズを発展させて、音楽を作ってみた。また、カールが大きい音が苦手らしいので、大きい音を禁止にした。そこを起点にして、ルールを決めていく。今、林加奈ちゃんと共同作業をするために我が家に滞在中の陶芸家の米田文ちゃんにも来てもらったので、文ちゃんに演出家をやってもらうことにした。演出などしたことない文ちゃんが、いろいろ感想や助言をくれる中、桃太郎第５場の作品イメージが、どんどん決まっていく。方向性が見えてきた。
家に戻ってから、カールが色々、ぼくの楽譜を見たがる。楽譜と言っても、古典的な記譜でないもの、図形楽譜とか、即興のルールやストラクチャーを示すような作品に、より興味を示すので、そういうタイプのものを色々紹介。彼も興奮して、自分のことをいっぱい語ってくれた。作曲と即興の関係をどう結ぶか、これは、多くの作曲家が考え続けているテーマだろう。
