野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

窓の外に何が見える?

今日は、寝てばかりだった。午後に目覚めて、食事をして曲を書こうと思うが、うとうと昼寝。再び目覚めて、オルガン曲の1曲目、3曲目のコピーをとって、郵便局に行って速達で新山恵理さんに送る。それから、カイロプラクティックに行って、背骨を真直ぐにしてもらった後、晩ご飯。で、帰って作曲しようと思ったら、また眠くなって3時間ほど眠って、目覚めて曲を書き始めたのは、22時。
オルガン組曲の4曲目、「窓の外に何が見える?」を作曲。4月3日のワークショップ(倉品淳子さん演じる世界的作曲家ソルボンヌ・クラシナーの講義)の時に、窓の外に見えるものを子どもたちが列記し、それをカラダで表現し、その後、音符にした。そこには、雲とか海とか建物とか、色々なモティーフがあるが、一人の子どもの書いた「景色のテーマ」というのが、「ジャーンジャジャーン」というもので、これは、何だろうと考えていたのだが、どうやら、カーテンを開けて窓の外の風景が現れた場面を表していることに気づいた。そこで、この「ジャーンジャジャーン」を曲の冒頭に持ってくるべきだろうと考える。どうせやるんだったら、バカバカしいくらい大袈裟に、パイプオルガンらしい仰々しい音色で、ジャーンジャジャーンをやろうと、かなりバカげたイントロを書く。
で、不思議なことに、「海」をテーマに書いた曲が何曲もあるのだが、どの子どもも3拍子で書いている。一人の子どもは4拍子で書いていたが中身をよくよく分析すると、実は3拍子のメロディーを書こうとしていたことに気づく。だったら、ここから後は、ワルツとして統一感のある曲が書けないだろうか、と素材を検討していくうちに、3拍子でないものも3拍子に変形させながら、ワルツになった。で、だったら、パイプオルガンだけど、アコーディオンの曲のように書いて、アコーディオンっぽい音色を選択することにしよう、と考える。アコーディオンの路上演奏の雰囲気。メロディーと伴奏で、伴奏は単調に。
十分、昼寝したから、徹夜で書き終えるかと思ったのに、明け方5時ごろにまた眠くなった。曲が後半部分に差しかかる場面だったので、ちょうどいいや、続きは翌日ってことにした方が気分も入れ代わるし、寝ちゃおうと、また寝た。