野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

しょうぎ交響曲の誕生&オルガン始動

久しぶりに、山口情報芸術センター(YCAM)の山崎里恵さんと再会。山崎さんは、いっつも元気で、YCAM開館前から、開館準備室で(考えの煮詰まった)深夜に卓球をしたり、いろいろ楽しく企画を考えてきた仲。いよいよ完成のCDジャケットを持って、京都芸術センターのカフェまで来てくれた。そしたら、YCAMでのアートマネジメント隊野村チームの主力メンバーの一人小島千春ちゃんイラストの入ったすっごく良いデザインに仕上がっていて、かなりいい。表紙の案もいくつかあって、決めかねて、一応、指揮者タイプのしようか、と思ってカフェを出た。
そしたら、バネトの制作をしている根木山くんにばったり会う。「今、白井がワークショップやって終わったところですよ。」と教えてもらって、ダンサー・振付家白井剛くんにも、またまた久しぶりに会う。ダンサーの山田珠実ちゃんもいた。で、みんなにジャケットどれがいいかセレクトしてもらったら、これがいい、あれがいい、と色々意見を聞くうちにあっと言う間に決まった。8月には完成・発売となりますが、すっごいいいものになります。乞う御期待。
それから、山崎さんと京都で一番素敵な食堂「東錦」に行く。この食堂のおばちゃんは、最高。料理も最高。ジャケットを見せたら、大絶賛してもらい、いっぱい元気をもらった。しばらくして入ってきたお客さんは、オーボエ奏者の人で、アレンジや作曲もするというので、また「しょうぎ交響曲」の話題で盛り上がり、それからしばらくしたら、新潟のオペラ愛好家御一行様がやって来たので、また盛り上がる。山崎さんは東錦の料理を食べるために昼ご飯を抜いてやって来たから、美味しいもの食べまくって、う〜ん最高。
雑談の中で見つけた言葉  芸術表現に必要なのは、自信であって変なプライドはいらないと思う。でも、プライドばっかりあって、自信がない人が多いよね。どうしたものかしら。
他にもいろいろ話したけど、忘れてしまった。YCAMで8月6日・7日に向井山朋子さんがコンサートやって、ぼくの曲も弾くらしい。でも、その時は東京でエイブルアートのフェスティバルなので行けず、残念。
家に帰ってからは、いよいよオルガン曲の作曲開始。今、5小節書いたところで、KMちゃんのフレーズに、『オルガンのピヨピヨという音といっしょに』と書いてあったから、『ピヨピヨ』部分を作曲して付け加えてみた。そこに、ちょっとYKくんの『ぴしゅーん』と、SSくんの低音の『どーん』、YKさんの和音などを書き足していく。そして、譜面の中に個人名を書き込んでいく。まるで、メシアンの譜面に鳥の名前が書き込んであるような感じ。この調子で、どんどん書いていこう。