野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

20年後の山口

山口に。YCAM山口情報芸術センター)のMeet the Artistsプロジェクトとしてお招きいただく。YCAMから徒歩数分のところで、空き家を解体しながら、そこで様々なイベントを行なっているらしい。壁がかなり取っ払われて、床もほぼなくなっていて、トイレは残っているけど、開放的。

 

2001〜2003年にYCAMの開館プレイベントとして行われた「山口アートマネジメント隊」の野村チームの松冨さんが企画してくれた。20年前のプロジェクトと繋がっているのが嬉しい。

 

そして、20年前に生まれた人も含めて、この空き家で生まれ育った人も含めて、いろいろな人が集まってくる。しょうぎ作曲のワークショップ。参加した人たち一人ひとりの個性を感じながらの豊かな時間。この20年間で、山口で蒔かれたアートの種が色々と芽を出し、成長していることを体感できる時間。京都から参加のアートライターさんは、取材ではなく前日に急遽決めてリフレッシュしに参加に。

 

展示準備中のYCAMを見学。インドネシアのアーティストの食と政治に関するリサーチに基づく展示。キュレーターのバルトさんと9年ぶりの再会。

 

夜は、トークトークも、ぼくが一方的にプレゼンをするわけではなく、少人数で焚き火を囲んでのフリーな井戸端会議の感じ。19時に開始して、気がつくと22時。3時間話し続けていて、地域とアートのこと、YCAMの20年間のこと、色々話がつづく。その後、遅い夕食の場も話は深夜まで続いた。山口アートマネジメント隊の4アーティスト(藤浩志、小山田徹、木村としろうじんじん、野村誠)が再集合してトークイベントやってみたい、という妄想が実現する日もくるかもしれない。