野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

9月21日は水戸

9月21日は、水戸芸術館で、P−ブロッ。この日のプログラムは、以下の内容を予定

なお、水戸芸術館のホームページに、P−ブロッのインタビュー記事あります。
http://www.arttowermito.or.jp/music/modules/tinyd1/index.php?id=11


第1部 P−ブロッの世界

1 吉森信 それぞれの植木鉢

5つの楽器が一つずつ加わってくる曲です。鍵ハモの音色の重なり、息づかいをお楽しみください。一番最後に登場するのが、バス鍵ハモです。

2 鍵ハモで聴く20世紀前半の音楽(しばてつ編曲)

ラヴェル 「弦楽四重奏曲」(1903)より
ストラヴィンスキー 「春の祭典」(1913)より
プロコフィエフ 「ピーターと狼」(1936)より
バルトーク 「ヴァイオリン協奏曲第2番」(1938)より
メシアン 「時の終わりのための四重奏曲」より(1941)より
ケージ 「4部の弦楽四重奏曲」(1950)より

20世紀前半の西洋音楽史を、約10分で体験するコーナー。
ラヴェルの色彩的なハーモニー、ストラヴィンスキーの土俗的なリズム、プロコフィエフの親しみやすいメロディー、バルトークマジャール民謡風メロディー、メシアン独特の旋法とリズム、ケージの複数声部に受け渡されるホケット。いずれも一部抜粋。

3 鍵ハモで聴くクラシック(しばてつ編曲)

ベートーヴェン ピアノソナタ「熱情」より

ベートーヴェンピアノソナタ「熱情」を、足拍子や手拍子も加えて、短調長調になったりしながら、鍵ハモでやってみると、こうなります。

4 鍵ハモで聴くジャズ(吉森信編曲)

ジョン・コルトレーン 「Giant Steps」
吉森信 「でみこのテーマ」

コルトレーンの傑作と、P−ブロッオリジナルの鍵ハモ・ミュージカル「でみこの一生」より抜粋でメインテーマ。

5 鍵ハモで聴く映画音楽(野村誠編曲)

スタンリー・マイヤーズ 「ディアハンター」
エンニオ・モリコーネ 「ニューシネマパラダイス

映画音楽の名曲を2曲。いずれも鍵ハモの響きに適するアレンジをしてみました。美しい響きをお楽しみください。

6 鍵ハモで聴くレゲエ(鈴木潤編曲)

鈴木潤 「雨ふりとさんぽ」
P−ブロッ編 レゲエリズムによるメドレー


レゲエのリズムにのせて、「笑点」、「サザエさん」、「水戸黄門」などテレビでお馴染みの曲をお楽しみください。


休憩

第2部 鍵ハモ大合奏

1 ワークショップの新曲発表

ワークショップで作った新曲です。鍵ハモ・ビッグバンドは、一切五線を使わずに作曲。一方、鍵ハモ交響楽団は、五線譜を使って作曲。全く違った二つの世界が現れます。どうなるか、お楽しみに。

2 林加奈 「犬が行く」

観客の人も参加して、鍵ハモで犬の鳴き声などをやってみましょう。

3 野村誠 「神戸のホケット」

鍵ハモ8重奏曲で、P−ブロッ結成時から演奏してきた曲です。同じテーマが形を少しずつ変えながら、何度も何度も、いろんなパートで演奏されます。