野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

一年の計は元旦にあるので


あけましておめでとうございます

東京から京都へ移動。

今年は、1年を通して、鍵ハモソロ曲を作ろうと思う。
負担のないように、毎日日記を書くように、一日一小節ずつ書くことにした。そう決めて、まず一小節書いた。
初作曲。

1曲目は、春分の日に完成。
2曲目は、夏至の日に完成。
3曲目は、秋分の日に完成。
4曲目は、冬至の日に完成。
5曲目は、大晦日に完成。

と予定を決める。
3分くらいの小品が4つと、1分弱の小品が一つ。

こうやって1年通して、鍵ハモのソロ曲を作っていることが、他の活動(鍵ハモに関わることも、関わらないことも)に大きく作用していくだろう。

鍵ハモと言えば、今年はP−ブロッでミュージカルをやる。それから、P−ブロッとは別に、現代音楽を演奏する鍵ハモユニットを作りたい。江村夏樹が96年に作った「2声のインベンション」という曲は一度も音になったことがないし、芳賀徹が96年に作った「鍵盤ハーモニカ8台のための音楽」も、一度上演したが、その時は、作曲者が「1、2、3、4」とか、数えながら指揮をするというバージョンだった。スコアをその通り演奏したことは、ない。Sue Tjen Marchingというインドネシアの作曲家が97年に作ってくれた「The Bear's Company」という3重奏も、きちんと音になっていない。こういった現代作品を演奏する新ユニットを作って、まだ日の目を見ていない曲を初演すると同時に、新しい現代作品のレパートリーを開拓してみたい。

鍵ハモとは別に、今年1年を通してテーマにしたいことは、ピアノの即興演奏。今年は、3月に詩人の上田假奈代さんとのライブで、2日間ピアノの即興演奏をするし、5月には、音楽療法士石村真紀さんとピアノの即興演奏のコンサートをする。だったら、それだけじゃなくって、もっともっと、ピアノの即興演奏を今年のテーマにして、もっとピアノの即興のライブを増やしてみたい。例えば、碧水ホールでの「野村誠の世界」などでも、ピアノの即興演奏をしてみよう、と思う。

というのが、今年の豊富です。

ちなみに、おおまかな予定は、以下の通り。
いい一年になりますように。

1月 ホエールトーンオペラ第2幕の曲にもとづく吹奏楽作品を書く
   マリンバ+ピアノの曲を書く
   平盛小学校での「未完成組曲プロジェクト」(Hugh Nankivellと)

2月 ホエールトーンオペラ第3幕
   「火の音楽会」の報告展覧会、シンポジウム、ワークショップなど
   ワタリウム美術館での幼児+小学生のワークショップ

3月 上田假奈代とのライブ
   パイプオルガンと作曲、演劇、何だか分からないワークショップ
   このあたりで、国立民族学博物館で、何かする。

4月 マルガサリ+たんぽぽの家(エイブルアート・オンステージ)の公演
   「教育音楽」での新連載開始 

5月 石村真紀とのコンサート
   インドネシアでの即興コラボレーションツアー

6月 P−ブロッのミュージカル公演

7月 ホエールトーンオペラ第4幕などイギリスなどツアー

8月 中学生とのワークショップ
  野村誠の世界vol.3

9月 世田谷美術館で何かやるかも
  桃太郎第5場初演して、桃太郎5年がかりで完成

10〜12月 この辺で、どこか1ヶ月くらい休暇をとろうと思ってます。