野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「鍵盤ハーモニカアンサンブルP−ブロッの超不定期公演2010」(次回超未定)〜ストップウォッチと微分帖作曲の巻〜 の最終リハーサル

8月6日に門仲天井ホールで行われる「鍵盤ハーモニカアンサンブルP−ブロッの超不定期公演2010」(次回超未定)〜ストップウォッチと微分帖作曲の巻〜 の最終リハーサルを行いました。新曲が多くて大変なのですが、まだ譜面が完成していない人もいるので、前日にメンバーに念押しのメールをしました。「結構、大変だから、曲書けないようだったら、無理して書かなくていいですよ。」と。これで、曲目が少し減らせるか、と思ったら、みんな作ってきた。〆切だから、書いてきて、と言うと書いてこないのに、書かなくていい、と言われると、意地でも書こうと思うらしく、逆効果だったらしい。また、次回のP−ブロッが、超未定のため、せっかくだから曲を書いておきたい、と思ったらしい。ということで、プログラム確定。

予定プログラム

しばてつ「深く、まばらな森」(世界初演
野村誠「Melodica Stopwatch Quintet」(世界初演
吉森信「せみになりたい(仮)」(世界初演
鈴木潤「名称未設定」(世界初演
林加奈「傷だらけの妊婦」(世界初演
しばてつ/エリントン「Take The A Train」(世界初演
P−ブロッ微分帖作曲」新曲(宮田篤の微分帖に基づく)(世界初演
鈴木潤「2音のバラード」
野村誠「カギはどこにある」
ロシア民謡/しばてつ「トロ イカ
野村誠「ベルハモまつり」
野村誠「あたまがトンビ」

このストップウォッチを使う新曲群ですが、これが、全く違うのです。どういう作曲の方法を変えても、その人の興味や持ち味は出るものです。吉森くんの曲は、吉森くんらしい映像的な叙情性のある曲です。しばさんの曲は、しばさんらしい意味性を排除した無調の音を楽しく響かせます。潤さんの曲は、潤さんらしいリズムやビートに着眼した曲です。加奈さんの曲は、加奈さんらしい物語のある音楽です。

また、「微分帖」考案者の美術家の宮田篤くんにも来ていただき、「微分帖作曲」を聴いていただきました。

ということで、皆さん、8月6日のコンサート、お待ちしております。

鍵盤ハーモニカ・アンサンブルP-ブロッのリーダー野村が、インドネシアに1年在住になり、林はこの冬には出産になります。ストップウォッチを使った演奏と、宮田篤の微分帖をベースに行う微分帖作曲などを行います。

8月6日(金)
19:30〜
料金/前売¥2000、当日¥2500
会場: 門仲天井ホール 〒135-0048 東京都江東区門前仲町1-20-3