野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

P-ブロッ秘密のリハーサル

今日は、新宿のDoingでP-ブロッのリハーサル。1996年にP−ブロッを結成した時(第1回ミュージック・マージュ・フェスティバルに参加した)に、フェスティバルがとってくれたスタジオが新宿のDoingだった。13年ぶりに、初心に戻って、あのスタジオでリハをしようということ。

あの時のメンバーは、今日来た4人(しばてつ、吉森信鈴木潤野村誠)に加えて、磯孝子(現在は名古屋在住)、小瀬泉(現在はベルリン在住)、足立智美、河合拓始というメンバーで8人だった。そして、リハーサルには、江村夏樹さんも指揮者として参加してくれてたし、TASKEもゲストシンガーとして参加。つまり、10人が狭いスタジオにひしめき合いながら、すごいテンションでリハーサルをしていた。そんなリハーサルをしながら、28歳の誕生日を迎えたのだった。

今日のリハーサルは、あの時のクレイジーな野蛮さではなく、なんともゆったり落ち着いた雰囲気で進められた。10人いたスタジオに4人。それは、人数の問題もあるか。


現在のP−ブロッの課題は、頻繁には集まれないということ。現在の5人のメンバーが全員集まれる日と時間を探していくと、結果的に練習頻度が少なくなってしまう。さらには、各自がいろいろな犠牲を払って、日程を調整する。どうもそれでは、うまくいかない。で、最近、考え始めたのが、3人以上でP−ブロッとして活動し、3人以上の色々な組み合わせで、練習するということ。

7月には、しば+吉森+林加奈の3人で、秘密のリハーサルをしたらしい。そのリハーサルで何をしたかは秘密らしく、教えてくれないのだが、秘密でMichael ParsonsのRhythmic Canonsを結構厳密に練習したらしい。本日は、しば+吉森+鈴木+野村で秘密のリハーサルをする(秘密なので、このブログで読んだ内容は、秘密にしておくように、お願いします)。



しばさんは、「トロ イカ」という曲を、秘密で持ってきてた。寿司のネタを題材にした曲かと思いきや、「トロイカ」のメロディーを題材に、しばてつテイストに編曲したもの。メンバー5人でやる用の譜面ではなく、3人でも4人でも5人でもできる、という譜面。この曲を秘密で音だしし、次回は秘密でしばさんがディレクションすることに。


潤さんは、秘密で「Over the rainbow」のボサノバアレンジとか、ショーロやジャズの曲を、持ってきてた。これも、3人以上でできるというアイディアではある。しばさんが、P−ブロッJazz band化もいいねぇ、と言う。P−ブロッを秘密でジャズバンド化して、秘密でジャズのライブをしてもいいかもしれない。ジャズ系の方々、秘密でお誘いください。または、秘密でジャズフェスティバルに参加してもいいかもしれない。で、秘密のジャズバンドは、次回から潤さんのディレクション進めることに。


野村は、鍵ハモ・ミュージカル「でみこの一生」(2005)より「感動のでみこ」(吉森作曲+マーラー作曲、しば編曲)の譜面を、秘密で持ってきて、みんなでやってみる。マーラーみたいなクラシック系の曲は、指揮者とかにしきってもらった方がやりやすいので、秘密で吉森くんにディレクションを委ねる。吉森くんが、俺やるんやったら、かなり細かくやると宣言したことも、もちろん秘密。

Hugh Nankivellの「Anablepsis」もやった。メールで鈴木潤が3と4のポリリズムに関心があると書いていたことは、もちろん秘密だし、しばてつの「トロ イカ」が16:9のリズム比になっていることも、もちろん秘密だが、「Anablepsis」では、3拍子と4拍子のポリリズムが出現するような進化をした。これは、門限ズでの進化とは、また別の形をたどっている。「Anablepsis」もやり続けていったら、どんどん違ったルールに進化していくかもしれない。

野村誠の「てぬき3番」は、前回の秘密のリハーサルでやったらしく、何度やってもうまく合わなかったことも秘密らしい。でも、今日は野村がいたら、合ったのも、秘密。ま、ぼくは、この曲、イギリスで何度も演奏したので。そして、13年前にやっていた「神戸のホケット」を譜面を使わずに、3〜5人でできるバージョンを秘密で模索することになった。


ということで、P−ブロッは秘密で、リハーサルを行っています。次には、どの組み合わせのリハーサルが行われるかも、秘密ですが、新たな時代に突入した感じ。


ところで、潤さんによると、鈴木楽器は、バス鍵ハモのエレアコ版のプロ使用楽器を試作中で、既に2度ほど、潤さんも試奏したそうですが、これが、なかなかの優れものらしい。こうなったら、バス鍵ハモのエレアコを何台も重ねてのアンサンブルとかも、面白いかもしれないなー。