野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タンバリバリバリ、もっきっきー


シマさんの実家で目覚める。史真さんのお父さんと二人で朝食を食べ、お父さんのお話を聞く。アンドリューの実家のある町は、「ドリトル先生」の作者の生まれた町らしい。

アンドリューは、最近大学院(博士課程、もちろんイギリスで)に行き始めて、「作曲と即興の関係について」研究を始めている。アンドリューはどうして日本に興味を持ったのか、と聞いたら、ロンドンに留学していた作曲家の田村フミオさんに会ったのがきっかけらしい。この田村さんは、確かぼくと同じ年で、1998年にオランダで向井山朋子+大井浩明のデュオコンサートで、一緒のプログラムに入った作曲家のはず。アンドリューによると、彼が鍵ハモに興味を持ったのも、田村さんの鍵ハモ+ヴィブラフォンの曲を聞いたのがきっかけだったらしい。ぼくの世代の作曲家は、本当に鍵ハモ使う人多いんだな。

福生駅でシマさん、アンドリューとお別れ。次はロンドンかな?この人たちとは、また一緒に音楽したり話をしたりしたい。

林加奈ちゃんに電話。昨日、富士見保育園での実践どうだったか、質問する。かなり、色んなネタを実践したみたいで、「宇宙人がやって来た」も、「ワニバレエ」も、「トントコ床屋」も、「笛吹きにらめっこ」も大成功だったらしい。かなり手応えあり!

東青梅駅で、倉品淳子さん(女優)、佐藤南さん(小学校の先生)と会い、青梅第7小学校へ。石川泰さん(作曲家)も合流し、ワークショップ開始。今日は、1、2年生。石川さんがヴァイオリン、トランペット、クラリネット、ギター、などを持って来て演奏するし、倉品さんはシェイクスピアを一人芝居でやってみるが、1、2年生もシェイクスピアに笑う。その後、リクエストに応じて、「タンバリバリ」の芝居、「もっきっきー」の芝居、「ロボット」の芝居、「とっけっけー」の芝居などをやって、最後には歌を作って歌った。

タンバリバリバリ、もっきっきー
ロボット、ロケット、とっけっけー
たいふうのときは、かさなしで

今回は、まあまあ予定通りにワークショップが進んで、それはそれで手堅くっていいのだが、やや意外性に欠ける展開だった。

子どもが帰った後も、音楽室でセッションが続く。ミナミさんのお父さんの形見のアコーディオンを弾いて、とっても気持ちよい。その後、多摩川の見える喫茶店でお茶をしながら、ずっと喋り込み。気づいたら22時。あっと言う間に時が流れた。倉品さん、石川さん、南さんといっぱい話したので、お互いの考えや感じていることが交換できて、次はもっと踏み込んだワークショップになるだろう。次回は、もっと凄く面白くなるだろう。