野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

火の実験キャンプ

六甲山をずんずん昇った山の上、神戸市立「自然の家」でキャンプファイヤーの実験。7人の学生スタッフ、企画者の永田さんと、持ち寄ったアイディア、道具、そして、山の中を散策して拾い集めたどんぐりや葉っぱなどを結集して、いよいよ火の音楽会に向けての実験第1回だ。

 (消耗品として燃えることを覚悟してファイヤーに設置した)五島昭彦さん手製のマイクが収録する火の音は凄く臨場感があり、池田邦太郎さん制作の聴診器が拾う火の中の音は、数メートルの管を伝わってくるせいか、ディジリドゥーのような持続音が鳴り響く中に、火のパチパチというリズムが細かく刻まれメチャクチャカッコいい。自然のエフェクトで変調されテクノにしか聞こえない。
 水風船を同時に数個投げ入れる時の、バチン、ジュー、という音。ひのきの葉をぶち込んだ時のじゅ〜。突然なる竹のバン!忘れた頃に鳴る栗やどんぐりのポン。熱くなった鉄板に水鉄砲で吹き付ける音、鉄板にやかんの水をぶっかける音。もう、とにかく面白い可能性を感じた。花火を大量に投げ入れると、忘れた頃に着火して、突然花火が始まったり、、、。とにかく燃える音は、ムチャクチャに面白い。予想以上だ。

 マイクは思った以上に耐熱が大丈夫。聴診器もかなりばっちしだ。