庭でミントが育っているので、採れたてのミントでミントティーを入れてみる。ハーブの生命力はすごい。
モーリス・オアナの作曲作品はしばしば「3分音」を使用するのだが、作曲家曰くスペインなどの民謡には、3分音は自然に出てくるのだと言う(ドビュッシーやブゾーニが考えていた3分音による18音平均律よりも、もっと民謡ベースでできてきたもののようだ)。平均律の半音が100セント、四分音が50セントなので、とりあえず、66.7セントくらいで、3分音に箏を調弦してみる。なるほど、このくらいか、と思いながら、3分音の箏で即興して遊ぶ。
『千住の1010人』は、2014年に開催し、その6年後の2020年に再度開催する予定がコロナで開催できず、2025年の開催に向けて動いている。出演者を1010人集めるのが非常に大変だが、千住という地名で「だじゃれ音楽」をやっているので、2014年も必死になって1010人を集めた。
2014年に作曲した際に考えたのは人数だった。作曲にあたって、応募にあたって、楽器と人数を想定した。それは以下のようなものだった。
弦楽器(142)
ギター(50)
ウクレレ(90)
箏(2)
管楽器(254)
金管(30)
木管(50)
リコーダーなど(70)
鍵盤ハーモニカなど(104)
打楽器(301)
紙ドラム(50)
ジャンベなど(60)
瓦(100)
炊飯器/フライパン(50)
ガムラン(25)
ピパート(15)
小鼓(1)
行為(255)
犬の散歩(101)
紙飛行機(100)
凧(10)
キャッチボール(4)
なわとび(10)
売る人(30)
進行役(58)
ヤッチャイ隊(30)
だじゃれ音楽研究会(25)
指揮(3)
2025年バージョンでは、この人数を想定しないで進めたい。募集はするが、どんな比率で人が集まるかは、集めてみたいと分からない。色々な層を満遍なく集めようとしても、結果はそうならないだろう。ウクレレを90人と設定したのは、ウクレレは音量が弱いので最低でも90人はいないと音で負けてしまうと思って90人に設定した。でも、そんなに集まらなかった。集めた結果、マイノリティになるパートが絶対に生じる。数にばらつきは当然できる。でも、ぼくが作りたい音のイメージに合わせた人数比で人を構成するのを目指すのをやめよう。とにかく参加を表明して集まった人のバランスがぼくの想定を超えるアンバランスであろうと、野村+音まち事務局+だじゃ研の即興力/現場力で、その場でアンサンブルを成立させる調整をしよう。その方が絶対に面白い。