野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

千住の1010人in 2020年、作曲も佳境

来年5月31日に、「千住の1010人 in 2020年」を開催する。2014年に「千住の1010人」を開催して、まさか人生で二度目のチャンスが訪れるとは思っていなかったが、幸いに二度目のチャンスを作ってもらえた。1010人で再びやる機会が訪れるので、前回の作品を下敷きに、新たな作品を書いている。とは言っても、1010人で実際に音を出せるのは、本番だけ。1010人で本番前に練習することも不可能なので、どのように本番が実現できるか、脳内でシミュレーションしまくるしかない。

 

ということで、今日は、楽譜がほぼ完成に近づいてきた。「ワンダフル」は、前回できなかった犬の「ワン」にダ(打楽器)、フル(フルート)が続くというシーンだが、今回は、「ボロボロボレロ」と「ワンダフル」を合体させてみようと思う。

 

演奏者は、東西南北の四方に配置。

 東:弦楽器(ギター、ウクレレ、ヴァイオリン、チェロ、三味線、シタールほか)

西:鍵盤ほか(鍵盤ハーモニカ、アコーディオン、木琴、鉄琴、ガムラン、エレクトロニクスなど)

南:笛(リコーダー、木管楽器、尺八、スリン、能管など)

北:打楽器(スネアドラム、ジャンベ、クンダン、ベル、炊飯器、鍋、竹、雨樋など)

 

「ファンファーレ」は、ファンに「ファ」と「レ」が書いてあるのだが、これを「ファンファーレ騒動」にして、後半で「ソー」、「ドー」が混入してくる。

 

などなど。年内に一応、完成させたい。それにしても、作曲と言っても、だじゃれを考えたりするのが、仕事のほとんど。これで、どれだけの衝撃的な音響や場がつくれるのか、音楽家として大きなチャレンジである。5年前の動画を何度も見ながら、作曲中。

 

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