野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

肥後琵琶

確定申告への道は、相変わらず徐行運転。

 

せっかく熊本にいるし、肥後琵琶を追求したいと思っていたが、今日はその思いが高まり、琵琶を購入し始めることにした。今日、たまたま見つけたこちらの動画からも、九州で琵琶がこんなに身近だったんだと思わされた。

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肥後琵琶の最後の琵琶法師と言われる山鹿良之さんは本当に素晴らしい。

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その山鹿さんに琵琶を習ったという後藤昭子さんと出会えたことも大きく(それは、里村真理さんが一昨年に不知火美術館・図書館で企画した中野裕介展の関連でのこと)、

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その後藤さんに習っているのが岩下小太郎さんの熱意も素晴らしい。

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で、コタロウさんに連絡すると、たまたま手に入った琵琶があって、購入できることになった。「すごいタイミングですね。野村さん、持っていますね。」と言われ、純粋に音楽家としての興味から、やってみることで肥後琵琶について気づけることがあるのではないか、と思う。肥後琵琶を学ぶことは、肥後琵琶だけを考えるのではなく、そこを起点としながら、雅楽の楽琵琶から、アラブのウードまでのアジアの琵琶について考えていくことになるだろう。弦楽器としての琵琶のことと、語り物としての声のことも、色々取り組むことになるだろう。そして、どうせやるなら、結構本気で取り組み深めてみないと意味がない気がする。生涯のテーマになるだろうけど、まずは短期的目標として2030年くらいには、何か今の自分には想像もつかないような音楽を提示してみたい、と宣言してみよう。

 

野村誠略歴

8歳で「作曲」を始める

21歳で「共同作曲」を始める

24歳で鍵盤ハーモニカを始める

39歳で「相撲聞芸術」を始める

43歳で「だじゃれ音楽」を始める

45歳で鍵盤ハーモニカ吹き語りを始める

51歳で四股を千回踏み始める

55歳で琵琶を始める