野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

豊永亮さんとのリハーサル

1990〜1994年の5年間、ぼくはpou-fouというバンドで活動していた。最初は完全即興から始まったpou-fouは活動を続けていく中で、共同作曲になっていった。

 

www.youtube.com

 

豊永亮さんは、pou-fouのギタリスト。 その後、1995年の水戸芸術館での《でしでしでし》にも出演していただき、1996年のCharles Haywardの初来日でも共演し、豊永さんとチャールズとの共演は、Charlesのアルバム『Escape From Europe』に収録されているし、豊永さんと内橋和久さんとチャールズとの共演は、『Near + Far』に収録されている。

 

www.discogs.com

 

www.discogs.com

 

21世紀に入ってから、豊永さんと共演することがなく、豊永さんと何かやろうとなり、今回2回目のスタジオ入り。前回はただただ即興で演奏した。今回は、即興の中から気になった断片を拾い出す作業をした。色々、メモしたので、二人での共作が作っていけそうだ。自分が弾くピアノも、どこかpou-fouを想起させるものがあり、豊永さんのギターとコラボすることで出てくる自分の感覚というものがあるのだ、と思う。

 

いつライブをするのか、アルバムをつくるのか、予定は未定だが、何かの形で発表できれば、と思う。

 

ちなみに、1989年に『ケージバン』というコンサートを開催した際に、本屋さんで立ち読みしているふりして、本にメッセージを挟み込んでいて、そのことを問題行動マガジンにエッセイを書いた。今日、豊永さんから、その時に高橋悠治の本を購入した時に、本に挟まっているメッセージから『ケージバン』のことを知った、と聞いた。ゲリラ的な発信の仕方で、豊永さんにも届いていたのかぁ。

 

mdkdm.com