野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

だじゃれ音楽

8月26日の両国門天ホールでの「ノムラノピアノwith special guests」に向けて、ピアノ練習中です。今回の難曲は、1997年に作曲の「ナマムギ・ナマゴメ」。2台ピアノで初代ピアノ屋の岡野勇仁さんと共演します。この曲は、もともと、pou-fouというバンドでやっていた「情欲のメタル」という曲を下敷きにして2台ピアノとして再構成した曲です(This HeatのドラマーCharles Haywardと豊永亮さんと1996年に、渋谷で共演した曲でもある)。世界初演は、1998年、オランダとベルギーで、向井山朋子さんと大井浩明さん。日本初演も1998年、アサヒビールのロビーコンサートで、高橋悠治さんと高橋アキさんでした。何度も演奏されていますが、ぼく自身が生で聴いたのは、この悠治さんアキさんによる演奏1回だけで、ぼく自身が演奏するのは、初めてです。20代の思いで深い曲です。おそれ多くも、向井山さんと悠治さんが担当された第1ピアノのパートを練習しております。

8月26日の詳細はこちら
http://www.monten.jp/20160826

そして、TASC MONTHLYに「だじゃれ音楽」に関する原稿を書いて欲しいと言われていて、書かねばと思いながら、うまく方針決まらず、難航。昨日聴いていたドナトーニが、自作や他作を模倣して変形して作品をつくる手法を思い出し、京都新聞に書いた「だじゃれ音楽」に関する記事を下敷きに、それに変形を加えながら、原稿を書いていきました。

コントラバスの曲の作曲もしようと思っていましたが、全然、手がつけられず。