野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

北斎/スワロー亭での23年ぶり共演

久しぶりの小布施。北斎館の展示をじっくり見る。企画展の「摺物」も面白い。オーダーメイドでの作品のほとんどに登場する人物が女性ばかりで、当時の発注者たちが男性で、リクエストに応じて描いていくと女性がこんなに沢山描かれるのだなぁ。ジェンダーのことを横に置けば、絵としては筆づかいや構図など本当に見事なものが多く見応えあり。

 

つづいて、高井鴻山記念館にも行った。ここで、平松葛斎《百福集会之図》という絵に出会う。北斎漫画の影響を受けた絵のようだが、北斎の四重奏とは違う組み合わせ。楽器としては、横笛、鼓、太鼓、胡弓、七絃琴、三味線が描かれている。この編成も気になる。

 

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夜は、スワロー亭にてライブ。前半は、野村誠ピアノソロ。でも、客席にいた子どもの声とのデュオになる場面もあった。後半は、川村浩司(エレクトロニクス/ラップ)、奥田亮(扇久)(瓢箪楽器/玩具)と野村誠のトリオ。この3人での共演は、23年ぶり。奥田さんとの共演は、2021年の『世界だじゃれ音Line音楽祭Day4』でのリモート共演以来。印象的な場面がいっぱいだった。生きてるとこうやって共演/再会できるのは嬉しい。

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最後にピアノソロで《DVがなくなる日のためのインテルメッツォ》を演奏して終演。あっという間の90分だった。

 

色々な再会もあり、夜の宴も楽しかった。