野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音声ガイド的な芝居/Tedi Enと再会

門限ズ+長津結一郎さんで、打ち合わせ。12月22日に豊橋で行う視覚障害者と聴覚障害者の人を招いての劇場ツアーのこと。ダンサーの動きを視覚障害者への音声ガイドをするというよりは、ダンスの動きを実況するパフォーマンスが良いのでは、との案が出る。そうなると、照明の変化も実況すれば、視覚障害者にも照明の変化がイメージできるのでは、となり、だったら、照明は声の指示が先行で変化していくのが良いのでは、となったり。

 

山口に移動。Do a Frontの藏田章子さんに連れられて、Tedi Enがワークショップしている会場の洞春寺へ。そこでは20人ほどの人が瓦を演奏している。なんと、Tediが準備したスコアを見て演奏していて、ストップウォッチによって演奏が変化していく。楽譜の感じはホセ・マセダの《ウドロッ・ウドロッ》みたいな感じでもあるけど、みんなで一斉に変わるが、場面によってオカリナが出たり、ソロが出たり、ユニゾンでリズムがあったりする。面白い作品だ。ワークショップの後、ちょっとフリーセッションに参加したり、Tediと打ち合わせしたりして、Do a Frontのレジデンスに宿泊。コンサートは9月30日。

 

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Tediはインドネシアの瓦の産地ジャティワンギで瓦を使った音楽をしていて、ぼくが淡路島アートセンターとやぶくみこさんと行っている『瓦の音楽』と兄弟のようでもあるので、2016年にインドネシアを訪ねて交流した。その時のドキュメンタリーは、上田謙太郎さんの美しい映像で見ることができる。

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