野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ジャティワンギのTedi/竹野相撲甚句ファンファーレ&レゲエ/女性ジャズミュージシャンの社会学

昨日、いっぱい草刈りしたためか、ようやく平常モード。今日は、ジョン・ケージさんの111回目の誕生日。

 

1週間前にガムランが終わったのに、インドネシアは別のところからも押し寄せてきた。インドネシアの瓦の産地ジャティワンギで活動するTedi Enを山口のDo a Frontが招聘するらしく、9月30日にTedi En、梅田哲也という二人の招聘アーティストのコンサートが行われるらしい。Tediから野村誠を招聘したいとのラブコールがあり、Do a Frontの藏田章子さんからサントリーで声をかけられ、たまたまその日があいてたので、ゲスト参加することに。今日はTediととオンライン打ち合わせ。2016年にインドネシアで会って以来の再会なのだが、不思議と久しぶりな感じがしない。日本の瓦の三大産地は、淡路島の淡路瓦、愛知県の三州瓦島根県の石州瓦。2013年に淡路島で始めて、淡路瓦を演奏し、2020年に高浜市のかわら美術館で三州瓦を演奏。今回、初めて石州瓦を演奏することになる。

 

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ガムラン曲《タリック・タンバン》の大きなテーマの一つだった竹野相撲甚句は、来月、兵庫県豊岡市竹野で竹野中学校吹奏楽部とコラボ演奏する。竹野相撲甚句の前唄をファンファーレにした楽譜を作成し、本唄をレゲエにした楽譜を作成し、それを竹野中学校の笠原先生の記譜法によって書く。エンディングを書いたらできあがりなので、明日には作業終わるかな。10月7日に演奏する予定。

 

暑さもやわらぎ、読書もはかどる。マリー・ビュスカート著(中條千晴訳)『女性ジャズミュージシャンの社会学』(青土社)読了。

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2007年に出版された本を2023年に日本語訳されたものだが、あとがきにもあるように、16年前から状況はあまり変わっていないとのこと。ジェンダー格差のことに関して、フランスのジャズの世界でもこうなんだと、再認識させられる。変えていきたい。