山口滞在中。少しだけ時間があったので、大友良英さんのwithout records(YCAMサテライトA)鑑賞。ずっと変化し続ける空間を30分以上独り占め。他のお客さんがいないから、会場で手を1発叩いてみた。ぼくの拍手にレコードが呼応しているかのよう。すごく有機的なアンサンブル。調子にのって、何度か叩く。良い展示だった。
洞春寺にて明日のライブの準備。Tediはご住職の般若心経を録音している。ご住職は学生時代に京都で、ホセ・マセダの《ウドロッ・ウドロッ》の演奏に参加されたり、P-ブロッの法然院でのコンサートを見に来られたり、現代音楽にもお詳しい。CDプレイヤーにはダニエル・レンツのアルバムが入っていた。お寺で色々なライブを実施されている。Tediは旗を庭のあちこちに設置したり、スピーカーを設置。ぼくは、あるだけの石州瓦を全部叩いて、そこから自分の演奏用のセットをつくる。工業製品はかなり精度が高く作られているようで、音の多様性が少なかったので、お寺にある古瓦を使わせていただき、そこから理想の楽器セットをつくるべく、音の選別。明日、Tediとセッションするための楽器ができた。
淡路島で始まったゴルフボールのマレットは、今ではインドネシアのJatiwangiでもポピュラーで、TediがJatiwangiの演奏動画を見せてくれる。ゴルフボールならではの奏法があり、面白いので、それをやってみる。二人で延々と演奏。
十五夜の月下でのTediのワークショップがお寺の境内に鳴り響く。山に囲まれているせいか、いい響きだった。