野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

文章が公開になった/龍笛とコントラファゴット/合唱隊

サントリーホールのホームページに、野村誠《タリック・タンバン》のプログラムノートが公開になった。ガムランについて、相撲聞芸術について、だじゃれ音楽について考えていることを自分なりにまとめたので、お読みいただけたら嬉しいです。

 

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東京に移動。サントリーホールで、龍笛の伊﨑善之さん、ファゴットの中川日出鷹さんとリハーサル。ホセ・マセダの《Music for Gongs and Bamboo》(1997)を指揮する。この曲は、龍笛コントラファゴット、児童合唱、ガムラン(11人)、竹打楽器(7人)という編成。今日は、龍笛コントラファゴットだけで練習したが、このお二人が素晴らしく、二人だけで聴いても凄い面白い。3人で、意見を出し合いながら音楽を作っていく作業がめちゃくちゃ楽しく刺激的。あっという間の2時間だった。本番は、伊﨑さんは雅楽の衣装で床に座ってもらい、中川さんには燕尾服で椅子に座ってもらうことをお願いしたけど、ぼくは何を着たらいいのだろう?

 

サントリーホールの河野彰子さんと打ち合わせの後、河野さんに連れられて、東京少年少女合唱隊とのリハーサル。こちら、リゲティクセナキスなど現代音楽も歌う児童合唱団。今回、ホセ・マセダの《Music for Gongs and Bamboo》に出演するだけでなく、野村誠の《タリック・タンバン》にも、ちょっと出演していただく。ということで、本日は曲の理解を深めるためのリハーサル。ぼくが《鍵盤ハーモニカ・イントロダクション》を演奏して、自己紹介の後、マセダを歌ってもらう。大和言葉を意識した発声で取り組んでいて、大変味わい深い。俳句の意味を少し説明したり。野村作品も、ちょっとだけ説明。子どもたちは伸び盛りなので、3週間後には成長した合唱隊に出会えるだろう。ワクワク。

 

北千住に移動し、音まち事務局の吉田武司さん、東京藝術大学の熊倉純子さんと合流し語り合う。濃い一日だった。