野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ポルトガル大使館下見/27年ぶりのギャラリー/ライブ楽しむ

東京へ移動。ポルトガル大使館へ。7月6日にListening Biennialのオープニング(非公開)で、dj sniffと野村誠のパフォーマンス、Dayang Yraolaのトークが予定されていて、その下見に行く。

 

広尾に来たの久しぶりだなぁ。1996年に鯨津朝子さんの個展あったの、広尾だったなぁ。展覧会場で演奏した気がするなぁ。27年前、27歳だった頃の記憶が蘇ってくる。広尾に来るの27年ぶりなのかも。記憶を頼りに工房親(ちか)にいってみる。同じ場所に、ギャラリーがあった。明日から始まるグループ展『絵画を考える』の設営が終わったところだった。

 

https://www.kobochika.com/

 

オーナーの馬場さんはいらっしゃらなかったが、今も若手アーティストの活動の場を作っておられる姿勢は変わらず。懐かしいし、嬉しい。スタッフの方によると、今年ギャラリーの33周年を記念した企画をされたそうで、「その時に昔の写真も展示したんですよ」と昔の写真を見せてもらった。そこには、27年前の少年のような自分の姿が。「あ、このギター持ってる人、ぼくです」と答える。27年前は大昔のようで昨日のよう。

 

夜は、時間があいたので、ライブを観にいくことに。太棹三味線の田中悠美子さん、能管の一噌幸弘さん、ピアノの新垣隆さんと個性的な知り合いが3人も出ていて、笙のカニササレアヤコさん、パーカッションの大石竜輔さんという5人。コロナでライブハウスは大打撃を受けたけれど、今日のライブはコロナ前の時のように、超満員の人との距離の近い熱気。いきなりルネッサンス音楽やグレゴリオ聖歌から始まり、能楽長唄のアレンジもあり、ドビュッシーもあり、坂本龍一インド音楽も、しょうじょうじのたぬきもあり、メンバーがやってみたいものを持ち寄ったパーティーのようで、いろんな味をつまみ食いしながら、気がつくとお腹いっぱいになっている感じ。コロナだったり、病気だったり、色々なことを乗り越えて、今ここにこの音楽があって、今ここで聴いていらるのは本当に幸福なことだなぁ。コロナ後、東京でライブハウスに行くのは初めてかも。また、いっぱい行きたい。