野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

つくるはつづくよ どこまでも‥‥‥‥‥‥

今日から遠征開始。びわ湖芸術文化財地域創造部、文化・経済フォーラム滋賀、と展開しているびわ湖・アーティスツ・みんぐる『ガチャ・コン音楽祭』の3年目。

 

びわ湖・アーティスツ・みんぐる』という名称は、ぼくがディレクターになる前からあったもの。

 

びわ湖→滋賀県

アーティスツ→アーティストたち

みんぐる→交わる

 

と言い換えると、「滋賀県のアーティストたちが交流する」となるので、今年度、財団がなぜこの名前をつけたのか、その思いを再考して企画を考え、文字通り、アーティストの交流を促進し、地域をリサーチしながら、近江鉄道(=ガチャコン)の駅を活用した企画を考えた。また、次世代につなげていく上で、子ども向けのワークショップも含めた。

 

ということで、本日は、パーカッショニストの田辺響さんの民族楽器店RAGAMに集い、交流。田辺さんに加えて、ヴァイオリニストの山本啓さん、ダンサーの佐藤健太郎さん、コーディネーターの永尾美久さん、野田智子さん、財団の福本美紀さん、後藤萌さんが出席。ダンサーの野田まどかさん、美術家の藤野裕美子さんは欠席。

 

民族楽器を鳴らしたり、お互いの紹介をしたり、企画趣旨を話し合ったり、具体的なワークショップの内容や人数を考えたり、当日の動きを考えたり、あっという間に4時間近くの時間が流れる。ジャンルも活動内容も違うが、コラボレーションするのに、とても相性が良さそうだと直感。初回から収穫は大きい。

 

その後、藤野裕美子さんの個展会場、2kwギャラリーに移動。藤野さんとも、ここで合流でき、顔合わせの後、藤野さんの作品について意見を交わし合う。平面絵画を描きながらも、それを壁に設置せずに、空間に配置する藤野さんの展示を何度か見てきたので、平面絵画が絵画として壁に設置されているのを見るのは今回初めてだった。壁に設置されている平面作品なのに、立体的、空間的に感じるので、今まで彼女の絵が3次元(4次元)的に感じていたのは、インスタレーションの仕方によるだけでなく、本来の彼女の絵画そのものの持つ特色なのだと自覚できた。

 

こうして滋賀のアーティストたちの交流が行われること。「つくるはつづくよ どこまでも」。この交流を、今年度は滋賀の太鼓のリサーチを通して行う。分野の違うアーティストが太鼓に対して、それぞれのアプローチで応答してくれるのが、楽しみ。

biwako-mingle.art