野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

滋賀の「みんぐる」進行中/ガチャコンの駅を視察/労働と自由とタイムカード

滋賀県に移動。9月18日に開催予定の びわ湖・アーティスツ・みんぐる2023『ガチャ・コン音楽祭Vol.3 つくるはつづくよ どこまでも』 に向けて参加アーティストの交流会その2。本日は、美術家の藤野裕美子さんのアトリエを訪ねる。コーディネートの野田智子さんが口火を切って、紹介し合って後は、藤野さんの日本画の顔料を見たり、麻紙など日本画と和紙の関係を実際に紙を触りながら体験したり。ダンサーの佐藤健太郎さん、野田まどかさんから、布を使ったダンスと美術のコラボレーションのアイディアの提案があったり、どんどん交流進む。高宮駅でのパフォーマンスの動きを再度確認。昨年度のプログラム「ぐるぐる」の参加者だった大阪音大4回生の澤田青空くんは、卒業論文の調査として来ているが、撮影したり、いろいろ手伝ってくれる。昨日入校したフライヤーのデザインも担当してくれたコーディネーターの永尾美久さんは、きっとお疲れだろうけど、いつも通りの表情で参加。

 

愛荘町の太鼓づくりの里の杉本太鼓商に行く。パーカッショニストの田辺響さん、びわ湖芸術文化財団の福本さん、後藤さん、山元さんも合流。響くんは、太鼓づくりの細かい工程について、マニアックに次々と質問。ダンサーは、独特の身体の動きで太鼓を演奏。太鼓の皮を張り替えた時に出る古い皮がゴミとして積み上がっていて、これにアーティストの皆さんは興味を持ち、廃棄物なので持ち帰りは歓迎ということで、創作のために持ち帰ることに。貴重な楽器も触らせていただき、充実のリサーチ。

 

最後は、高宮駅に移動。近江鉄道の方に、アクティングエリアと観客の位置を説明する。初年度に担当された方が同行してくださり、この企画を理解していただけて、当日のセッティングも観客の安全に配慮しながら、当初の構想に微細な変更を加えるだけで実施できることになった。今年度も本当に楽しみ。

 

7月23日に開催するKYOTO INTERCHANGE主催の上田假奈代さんのイベントのオンライン打ち合わせ。上田さんに加えて、主催の遠藤水城さん、山本麻友美さん、ダンスの砂連尾理さん、哲学の永井玲衣さん、社会学高橋かおりさんが参加。ココルームを背負ってココルームと合体しがちな上田假奈代を、ココルームから引き離して、自由を獲得することとタイムカードは両立するのか、時間を区切り、テーマを決めて、そこで遊ぶのか働くのかをするような、身体で考え、言葉で考え、言葉をこえて、詩になって、いろいろな時間をかき混ぜる、そんなイベントになりそう。

 

www.kyotointerchange.com